今シーズンもワイカト(NZ)プレミアリーグでは、近鉄、豊田自動織機、NTTコム、NTTドコモ、神戸製鋼に所属する多くのトップリーガーがプレーしている。アンザックデー(祝日)の4月25日には、バーシテイとハミルトンオールドボーイズが対戦した…

 今シーズンもワイカト(NZ)プレミアリーグでは、近鉄、豊田自動織機、NTTコム、NTTドコモ、神戸製鋼に所属する多くのトップリーガーがプレーしている。アンザックデー(祝日)の4月25日には、バーシテイとハミルトンオールドボーイズが対戦した。名門の両クラブは、ダミアン・マッケンジー、アントン・レイナートブラウン、昨年神戸製鋼の山下とポジション争いをしたアトゥ・モリ、ショーン・スティーヴンソン(以上チーフス)、ハメ・ファビア(ブルーズ)、フェトウ・ダグラス(クルセイダーズ)ら多くのスーパーラグビープレイヤーを輩出している。

 この日の試合には、2人の元オールブラックスプレイヤーも先発した。バーシテイからはチャーリー・ナタイ。コンカッション(脳震盪)での長期欠場からスーパーラウビー復帰を目指している。もうひとりはハミルトンオールドボーイズのザック・ギルフォードだ。こちらはアルコール依存症などを乗りこえ、クラブラグビーからの再起を目指している。試合は29-22(前半:17-10)でハミルトンオールドボーイズが接戦を制した。

 ワイカトリーグでは毎シーズン、トップリーグ勢が存在感を示している。ワイカト協会のプログラムへのトレーニング参加からサンウルブズ、日本代表デビューを果たした金正奎(2015年/バーシテイ)、小倉順平(2016年/ハミルトンオールドボーイズ)らが、この地から飛躍した存在だ。4月25日の試合でも、バーシティーで出場したFL山下弘資がトライを決めたり、ハミルトンオールドボーイズのSHとして速いテンポのパス、効果的なキックを見せたSH光井勇人(ともにNTTコム)らが活躍した。
 高いレベルへの道を歩んだ金、小倉に続くような奮闘に期待したい。
(文/西尾建)