好調の松山英樹、米記者はマスターズ優勝の好影響を指摘 前週の米男子ゴルフ、ソニー・オープンで優勝した松山英樹(LEXUS)。逆転での米ツアー8勝目について、米記者は精神面での変化に注目。昨年のマスターズ優勝を境に「より積極的に、そして確信を…

好調の松山英樹、米記者はマスターズ優勝の好影響を指摘

 前週の米男子ゴルフ、ソニー・オープンで優勝した松山英樹(LEXUS)。逆転での米ツアー8勝目について、米記者は精神面での変化に注目。昨年のマスターズ優勝を境に「より積極的に、そして確信をもって自由にプレーしている」と指摘している。

「ヒデキ・マツヤマはもう負けを恐れない」との見出しで記事を掲載したのは米専門誌「ゴルフダイジェスト」のダン・ラパポート記者だった。「マツヤマはマスターズで優勝するまで約4年間、1勝もできずにいたが、過去18大会では3勝している」と好調ぶりに目を向けた。

 ラパポート記者は、その理由について「日本男子史上初のメジャー制覇はマツヤマの肩の荷を下した」とマスターズ優勝の好影響を指摘。さらに、ソニー・オープン優勝後の記者会見で「マスターズで優勝してから人生が変わったか」と聞かれた松山の返答について、このように注目した。

「普通であれば、『メディア対応が増えた』『ペアリングが良くなった』『たくさんの人に気付かれるようになった』などと答える。しかし『メジャー(で勝つ)というプレッシャーはなくなった』と話したのだ」

「彼はより積極的に、そして確信をもって自由にプレーしている」

 ラパポート記者は、「ゴルフ好きの国(日本)からの期待から解放されたのだ」と精神面の変化に着目。「彼はより積極的に、そして確信をもって自由にプレーしている」と称賛した。

 松山は、1打差で迎えた正規の18番で制限エリア右端にティーを置き、少しでも飛距離を出すための積極的な作戦を決行。プレーオフでも、残り277ヤードからの第2打を3ウッドで1メートル弱に寄せるスーパーショットを披露していた。ラパポート記者は、勝負所で見えた松山の強さについて、このように強調した。

「日曜日のバックナインは常に感情のるつぼの中にあり、往々にしてポジティブな精神状態にある者が勝利する。マツヤマはますます頻繁にその精神状態でいられており、それが彼が8勝目を挙げた理由となった」

 松山はプレーオフを制し、崔京周(韓国)と並ぶアジア人最多タイの米ツアー8勝目を記録。世界ランクでも約3年半ぶりにトップ10入りを果たした。(THE ANSWER編集部)