エクストリームスポーツの国際大会『X Games(エックスゲームズ) Aspen2022』の開催を前に、スノーボード界の最前線で活躍する村瀬心椛選手が「モンスターエナジーアスリート2022年スペシャルトークセッション」に登場。今シーズンの手…

エクストリームスポーツの国際大会『X Games(エックスゲームズ) Aspen2022』の開催を前に、スノーボード界の最前線で活躍する村瀬心椛選手が「モンスターエナジーアスリート2022年スペシャルトークセッション」に登場。今シーズンの手応えや、来月に開幕を控えた北京五輪への思いを語った。

|13歳の世界女王

昨年10月にW杯ビッグエア開幕戦で初優勝すると、今年1月のW杯スロープスタイルでも初優勝を果たし、今最も勢いに乗る村瀬選手。「練習量を増やして、技術面でもメンタル面でも成長したのはあります」と今シーズンへの手応えを語る。

出場を予定するX Gamesは、村瀬選手にとって登竜門となった特別な大会だ。2018年のオスロ(ノルウェー)での大会に弱冠13歳で出場すると、世界の強豪たちを抑えていきなり優勝を飾った。

この偉業で一躍世界のトップスノーボーダーとなった村瀬選手だったが、順風満帆とはいかなかった。同年12月に右膝の皿を割る大怪我を負い、競技からの長期離脱を余儀なくされる。リハビリや本格復帰するまでの期間に女子スノボー界は進化を続け、「みんな難しい技を成功させて焦りはありました」と振り返る。

X games出場を前に意気込みを語る村瀬選手(右)

|挫折、復活。再び世界の頂点へ

だが、この挫折は村瀬選手の成長を促す糧となった。思うような結果を残せず「泣いてばかり」だった2020シーズンから、W杯で2度の優勝を果たすまで成長。北京五輪のスロープスタイルとビッグエアの2競技で日本代表メンバーに選ばれるなど、飛躍の年になった。
初の五輪を前にして「五輪に出場して金メダルを取る夢があって、出場まで叶えられたのはすごい嬉しかったです」と声を弾ませる。

まずはX Gamesでしっかり結果を残し、大舞台へ弾みをつけたい。「去年のX Gamesでは表彰台には乗れなかったので、今シーズンでは一番上を狙って、自分が納得いく滑りをしたいと思います」。自身の人生の転機ともなった大会で、最高の風を掴みにいく。