エクストリームスポーツの国際大会『X Games(エックスゲームズ) Aspen2022』の開催を前に、スノーボード界の最前線で活躍する戸塚優斗選手が「モンスターエナジーアスリート2022年スペシャルトークセッション」に登場。今シーズンの手…

エクストリームスポーツの国際大会『X Games(エックスゲームズ) Aspen2022』の開催を前に、スノーボード界の最前線で活躍する戸塚優斗選手が「モンスターエナジーアスリート2022年スペシャルトークセッション」に登場。今シーズンの手応えや、来月に開幕を控えた北京五輪への思いを語った。

|若き王者が感じるプレッシャー

戸塚選手は昨年のX Gamesスーパーパイプで初優勝。連覇が懸かる本大会だったが、今回は出場を見送りラークス(スイス)でトレーニングを積んでいる。「自分の中でやりたいことがあってスイスに残った」と欠場への覚悟を語った。

昨シーズンはX Gamesのみならず世界選手権でも優勝するなど全勝し、勇名を轟かせた1年だった。しかし20歳の若き王者は、「引っ張っていく場所にいるので、新しい技にトライしていかないといけない。リスクも増えるので怖さもある」と追われる立場になったことへのプレッシャーを垣間見せる。

スイス・ラークスからオンライン取材に応じる戸塚選手(左)

|超大技「トリプルコーク」への挑戦

そんな中、来月に開催を予定する北京五輪の日本代表メンバーが発表され、戸塚選手もハーフパイプ競技でエントリー。前回の平昌に続く2度目の出場となった。同じ日本代表の平野歩夢・海祝兄弟や世界の強豪たちと渡り合っていく中で、金メダルの鍵を握るのが回転技「トリプルコーク1440」だ。斜め軸に縦3回転、横4回転する超大技を戸塚選手は未だ公式大会で披露できていないが、五輪では「勝つために回さなくてはいけない」と“ぶっつけ本番”の挑戦に燃えている。

前回大会は競技中に転倒し、最後まで滑り切ることなく無念のリタイア。4年前の悔しさを糧に五輪の舞台に舞い戻ってきた王者は「W杯でできなかったルーティンや、大会では出せていないトリプルを成功させ、金を取って帰りたい」と雪辱を誓った。