2021年7月〜8月にかけて東京五輪のサッカー競技が行われた。2年後にはもうパリ五輪がやってくる。日本代表MF久保建英…
2021年7月〜8月にかけて東京五輪のサッカー競技が行われた。2年後にはもうパリ五輪がやってくる。日本代表MF久保建英やレアル・マドリードの下部組織でプレーする中井卓大のライバルたちが中心となるだろう。
そこで今回は、21歳以下のパリ五輪世代の選手たちの市場価値ランキングトップ5を紹介する。※市場価値はtransfermarktを参照、12月30日時点、1ユーロ=130円で計算。
■プリシッチの再来
ボルシア・ドルトムントに所属する19歳のアメリカ代表MFジョバンニ・レイナが今回のランキングで5位に入っている。父親は元アメリカ代表でレバークーゼンやマンチェスター・シティなどでプレーしたクラウディオ・レイナ氏だ。ジョバンニは2015年、父親がアカデミーのスタッフとして働いていたニューヨーク・シティのユースチームへ入団。2019年にはドルトムントと契約することになった。
レイナは同じくアメリカ代表でドルトムントでもプレーしたクリスティアン・プリシッチの再来とも言われていた。左ウィングやシャドー、攻撃的MFとしてもプレーできる。同選手の持ち味は抜群のテクニックに裏打ちされたドリブルだ。テクニックとスピードを兼ね備えたドリブルで狭いスペースも突破できる。
2020年1月にトップチームへ昇格したレイナは、昨季トップチームで公式戦46試合に出場7得点8アシストの活躍。今季は怪我の影響もあり、公式戦の出場はわずか5試合にとどまっている。それでも期待値が高いだけに今後の飛躍に期待したい。ドルトムント、そしてアメリカ期待の逸材は今後メガクラブへ移籍することになるのだろうか。
■チェルシーからバイエルンへ移籍の逸材
ドイツの絶対王者バイエルン・ミュンヘンでプレーする18歳の逸材MFジャマル・ムシアラが今回のランキングで4位に入った。ナイジェリア出身の父親とドイツ人の母親を持つムシアラは幼少期に英国へ渡った。年代別では、イングランドとドイツ代表でプレー。そして2021年2月にドイツ代表を選択した。
チェルシーのユースに所属していたムシアラは、16歳の時にバイエルンへ加入。2019/20シーズン第33節フライブルク戦でデビュー。17歳115日は当時のブンデスリーガ最年少出場記録だった。昨季は開幕戦のシャルケ戦で初ゴールを決めて強烈なインパクトを残した。結局、昨季はリーグ戦26試合出場6得点1アシストを記録した。今季開幕当初は、層の厚いバイエルンで途中出場が多かったが、徐々にスタメンの機会も増えている。
ムシアラは攻撃的なポジションであればどこでもプレーできる。しかも、どのポジションでもレベルの高さを見せることができ、非常に起用な選手である。バイエルンではボランチの位置で使われることも多く、視野の広さを見せスルーパスなどで決定機を演出することができる。また、スピードのあるドリブルはピカイチでボールコントロールにも優れている。18歳とは思えないほどハイレベルなプレーを見せる。ドイツ絶対王者で不動の存在となれるかどうか注目だ。
■レバークーゼンの新星MF
レバークーゼンに所属する18歳のドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツは3位に入った。ケルン下部組織出身のヴィルツは2020年1月にレバークーゼンへ加入。新型コロナウイルスの影響による中断後に同年5月に行われた2019/20シーズン第26節ブレーメン戦でスタメン起用されプロデビュー。続く6月のバイエルン戦ではプロ初ゴールも決めている。
各年代別のドイツ代表にも選出されていたヴィルツは2021年3月にドイツ代表初招集。同年9月のワールドカップ欧州予選リヒテンシュタイン代表戦でA代表デビューとなった。着実にステップアップし、スター候補としての道を歩んでいる。
攻撃的MFが主戦場となっているヴィルツはウィングやセンターフォワードとしてもプレーできる。抜群のテクニックを持つ同選手はキックの精度が非常に高い。また、巧みなボールコントロールでのドリブルからチャンスメイクでき、ピンポイントクロスは非常に魅力的だ。今季はリーグ戦17試合に出場し5得点9アシストを記録。データを見ても、チャンスメイク能力が非常に高いことが分かる。すでにドイツのA代表でもプレーするヴィルツが2年後どうなっているか非常に楽しみだ。
■イングランド代表期待の星
イングランド期待の星である18歳MFジュード・ベリンガムが2位に入った。バーミンガム・シティ出身のベリンガムは2020年7月にドルトムントへ移籍。2020年9月に行われた20/21シーズンの開幕戦ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)戦でブンデスリーガデビューを果たし、いきなりアシストも記録した。
各年代別のイングランド代表にも招集されていたベリンガムは2020年11月12日に行われた国際親善試合のアイルランド代表戦でA代表デビュー。その後も同国代表に招集され続けている。18歳ながらA代表でもプレーする逸材MFだ。
ボランチを主戦場とするベリンガムだが、ウィングやトップ下でもプレーできる。ドルトムントでは4-2-3-1のダブルボランチの一角で起用されることが多い。ボックス・トゥ・ボックスタイプのベリンガムは、並外れたドリブルテクニックを持つ。俊敏性のある同選手のドリブルは非常に魅力的だ。ボール奪取能力にも長けていて、守備から攻撃につなげられる。さらにチャンスメイクもでき、重要なスイッチャーだ。ドルトムント、そしてイングランドが期待するMFのパリ五輪でのプレーを期待したい。
■昨季大活躍のバルサ19歳MF
東京五輪で活躍し、すでにスペインのA代表でも主力であるバルセロナMFペドリが、8000万ユーロ(約104億円)で1位に輝いた。昨季はペドリのシーズンだったと言っても過言ではないだろう。
バルサの主力として公式戦52試合に出場し、3得点3アシストを記録。スペイン代表として、2021年6月〜7月まで行われたEURO2020に参加。全試合にスタメン出場を果たし、ベストイレブンと最優秀若手賞を受賞した。さらにはU-24スペイン代表として東京五輪に参加し、ここでも全試合にスタメン出場。スペイン代表の銀メダル獲得に貢献した。昨季はバルサ、スペイン代表と大活躍だった。
インサイドハーフとしてプレーするペドリは抜群のテクニックを持つMFだ。狭いスペースでも簡単に相手をかわすことができ、チャンスメイクもすることができる。ボールに触ることで攻撃にリズムを生み出す。また、献身性もあり守備から攻撃につなげられる存在だ。若くしてビッグクラブで活躍し、すでに大舞台での経験も積んだペドリ。パリ五輪でも輝くことになるのか注目だ。