23日に中山競馬場で行われるアメリカJCC(GII、芝2200m)の「血統傾向」…

23日に中山競馬場で行われるアメリカJCC(GII、芝2200m)の「血統傾向」を分析する。

前走の菊花賞で2着に好走したオーソクレースや今回と同舞台のセントライト記念を制したアサマノイタズラなどの明け4歳組や、昨年の金鯱賞、毎日王冠でともに3着と着実に力を付けてきた良血馬ポタジェ、2020年の目黒記念を勝利しているキングオブコージなど、重賞実績のある実力馬が揃った。

ここでは、血統データから読みとくアメリカJCCの推奨馬を紹介する。

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■好走のカギはスタミナを補完する欧州の血

データは2019年以降のアメリカJCCを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

ハービンジャー、ノヴェリスト、シングスピールなど、欧州で生産された種牡馬を父か母父に持った馬が毎年、馬券内に入っている。これはアメリカJCC(中山芝2200m)の舞台が、欧州競馬特有の自然の地を活かした起伏の激しいコース形態と相似しているため、豊富なスタミナやパワーを保持している欧州の「血」が活躍しているのだ。

今回、父か母父に欧州生産の種牡馬を持つのは、キングオブコージ(母父Galileo)、クレッシェンドラヴ(母父Sadler’s Wells)、ソッサスブレイ(父コンデュイット)、ラストドラフト(父ノヴェリスト)の4頭。

なかでも注目したいのは、中日新聞杯からの距離延長ローテで挑むロードカナロア産駒のキングオブコージ。

ロードカナロア×Sadler’s Wells系の牡馬は、前走から距離短縮のローテで【1-2-2-5】(勝率10%、連対率30%、複勝率50%/単回収値36)という成績に対し、距離延長だと【5-3-0-4】(勝率41.7%、連対率66.7%、複勝率66.7%/単回収値314)と、延長時にパフォーマンスを上げている。キングオブコージ自身も初重賞勝ちとなった目黒記念は距離延長のローテで制していることに加え、前走以上にスタミナが物を言う今回は買いだと判断する。

また、不良馬場で行われた昨年のアメリカJCCでも、2番人気の支持を得たサトノフラッグ(父ディープインパクト×母父、南米血統のNot For Sale)が最後の直線で伸びず11着に敗れており、この点からも欧州の血の必要性がわかる。

今年、上位人気が予想されるポタジェ(父ディープインパクト×母父、北米血統のAwesome Again)がこの配合に似た構成で、今回の舞台では実績ほどの評価はできない。

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文・中井達也(SPREAD編集部)