欧州選手権で2位のシェルバコワ「滑りはナーバスだった」 フィギュアスケートでロシアの北京五輪女子代表3枠目の行方が母国で注目を集めていたが、渦中のアンナ・シェルバコワが代表入りにさらに前進した。前週の欧州選手権で2位に入る活躍。ロシアメディ…

欧州選手権で2位のシェルバコワ「滑りはナーバスだった」

 フィギュアスケートでロシアの北京五輪女子代表3枠目の行方が母国で注目を集めていたが、渦中のアンナ・シェルバコワが代表入りにさらに前進した。前週の欧州選手権で2位に入る活躍。ロシアメディアが報じている。

 代表3枠を巡っては、国内選手権で優勝した15歳カミラ・ワリエワ、2位のアレクサンドラ・トルソワは当確。3位のシェルバコワもそのはずだったが、トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏は、7位で欧州選手権の補欠に回ったエリザベータ・トゥクタミシェワと「テストスケート(非公式な選考会)」を実施すべきと主張していた。シェルバコワの最近の不調とトゥクタミシェワの演技の質の高さが理由だった。

 その後、アイスダンスの1988年カルガリー五輪女王ナタリア・ベステミアノワ氏は、もしシェルバコワが欧州選手権で不本意な演技をしたら「彼女をチェンジする必要がある」という意見を述べていた。結果的に日程面の理由でテストスケートは実施されず。シェルバコワは欧州選手権で2位に入ってみせた。

 一連の流れについて、ロシアメディア「sportrbc.ru」は記事を掲載。「シェルバコワが欧州選手権での人生最悪の2日間について語った」と見出しを打ち、こう報じている。

「シェルバコワは欧州選手権のフリープログラムの前、うまくいかなかったショートプログラム(SP)の演技によってとても心配していた。17歳の彼女がプレスカンファレンスで伝えた」

「多くの必要のない余分な考えが浮かんだ」

 シェルバコワはSPで思うような滑りができず、4位発進。ロシア国内では懐疑論が出回った。しかし、フリーで巻き返し、銀メダルに繋げた。演技後にこう語っているという。

「演技最後のポーズをした後、動揺や不安などそれまでにあったすべてを覆い直した、輝かしいポジティブな感情がありました。フリーの滑走までのこの2日間は私の人生の中で最悪なもので、耐えるのが絶対に不可能なもののように思われました。多くの必要のない余分な考えが浮かびました。滑りはいずれにせよナーバスなものでした、私は一瞬も集中を切らしていませんでした。気を緩めるとすぐミスをするかもしれないとわかっていました」

 大きな重圧を抱えていたという。逆風の中、北京五輪代表に前進した17歳。「3枠目」は誰になるのだろうか。(THE ANSWER編集部)