圧巻の投球とは、まさにこのようなことを指すのだろう。楽天・松井裕樹投手が4月25日の千葉ロッテ戦、2点リードの9回に登板。クリーンアップの3番・細谷選手、4番・ダフィー選手、5番・鈴木選手を相手に3者連続3球三振。いずれも空振り三振に仕留め…

圧巻の投球とは、まさにこのようなことを指すのだろう。楽天・松井裕樹投手が4月25日の千葉ロッテ戦、2点リードの9回に登板。クリーンアップの3番・細谷選手、4番・ダフィー選手、5番・鈴木選手を相手に3者連続3球三振。いずれも空振り三振に仕留め、わずか9球で3者連続三振を奪う、パ・リーグ史上6人目の記録を達成した。

■パ・リーグ史上6人目、わずか9球で3者連続三振

 圧巻の投球とは、まさにこのようなことを指すのだろう。

 楽天・松井裕樹投手が4月25日の千葉ロッテ戦、2点リードの9回に登板。クリーンアップの3番・細谷選手、4番・ダフィー選手、5番・鈴木選手を相手に3者連続3球三振。いずれも空振り三振に仕留め、わずか9球で3者連続三振を奪う、パ・リーグ史上6人目の記録を達成した。

【パ・リーグの3者連続3球三振達成者】

1954年:梶本隆夫(阪急)
1956年:佐藤良一(近鉄)
1957年:梶本隆夫(阪急)※2回目
1959年:三平晴樹(大毎)
1976年:野村収(日本ハム)
2011年:ウルフ(北海道日本ハム)

 まずは先頭打者の3番・細谷と対峙した松井裕。外角への145キロの直球で空振りを奪うと、2球目は外角低めのチェンジアップで空振り。最後は外角高めの直球でバットが空を切り、1つ目の三振を奪う。

■貯金を「10」とした楽天

 続く2人目の4番・ダフィーは外角低めへのチェンジアップ、高めの釣り球の直球。3球目は真ん中付近の146キロの直球でいずれも空振り。

 そして迎えた3人目の5番・鈴木。3割3分近い打率を残し、この日の試合でも初回に二塁打を放っていたが、148キロの直球で初球は見逃し。2球目は外角低めの直球でファウルとすると、最後は外角に逃げていく切れ味鋭いスライダーで空振り三振。わずか9球で3者連続空振り三振に仕留める圧巻の投球で試合を締めた。

 4万5211人の大観衆の前でパーフェクトピッチングを披露した松井裕に限らず、他の救援陣の踏ん張りや、ここまで不調だったウィーラーやアマダーにも当たりが出始めるなど、チーム力で勝ち星を積み重ねている。今日の勝利で3連勝となり、4年ぶりの「貯金10」となった楽天。この勢いはまだまだ続いていくことだろう。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」編集部 松下雄馬●文