デビスカップの日本代表監督に就任した岩渕聡氏が都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で記者会見を開き、「まずは9月のデ杯(プレーオフ/ブラジル戦)でいい戦い、いいチームができるように進んでいきたい。(その後は)錦織とい…

 デビスカップの日本代表監督に就任した岩渕聡氏が都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で記者会見を開き、「まずは9月のデ杯(プレーオフ/ブラジル戦)でいい戦い、いいチームができるように進んでいきたい。(その後は)錦織というトップ選手がいますから、世界のトップ4に入ることを目標にしたい」と抱負を語った。

 岩渕監督は昨年からJOC(日本オリンピック委員会)スポーツ指導者海外研修員として渡米しており、その期間は2018年2月までの2年間。まだその期間中だったこともあり、最初に監督の打診があったときは「正直、驚いたし、研修中だからむずかしいと思った」という。

 しかし、研修中でも可能だとわかると、不安や戸惑いよりも、むしろ希望が大きくなった。「今のチームと自分がいっしょに戦えるチャンスをもらえることのうれしさが上回った。このタイミングで話がきたことに喜びを感じたし、不安をあげればきりがないですけど、それを考えないようにし、思いきって決断した」と力強く語った。

「今、男子テニスは強くなってきているし、層も厚くなってきている。そのいい流れを引き継いでいきたいし、その下の若い選手たちも見ていきたい」と岩渕監督。まだ41歳と若く、デ杯はコーチ経験もあり、「そういう意味でも選手に近く、しっかりとコミュニケーションをとってやっていきたい」と話した。

 6月から日本テニス協会の新専務理事に就く福井烈も出席し、「これまでは主に強化に携わってきたが、これからは普及、育成、強化と、そのつながり、道筋をしっかりとつくっていきたい」と抱負を述べ、岩渕新監督を「スタッフとともに全面的にサポートしていく」と口にした。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)