3位に入ったヴァシリエフス、演技後にランビエール氏と印象的なシーン フィギュアスケートの欧州選手権(エストニア・タリン)は14日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の18歳マーク・コンドラチュク(ロシア)が初出場初優勝を飾っ…

3位に入ったヴァシリエフス、演技後にランビエール氏と印象的なシーン

 フィギュアスケートの欧州選手権(エストニア・タリン)は14日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の18歳マーク・コンドラチュク(ロシア)が初出場初優勝を飾った。一方、デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)はSP6位から3位に食い込み、自身初の表彰台。演技後は師事するステファン・ランビエール氏と熱い抱擁を交わす印象的なシーンがあった。

 2人の熱い想いと絆が伝わってきた。冒頭で4回転サルコーに挑み、攻めの演技で引き揚げてきたヴァシリエフス。ゲート付近で今か今かと待ちわびていたのが、コーチのランビエール氏だった。頭を抱え、興奮したように何事か声を掛け、肩を叩く。そして、教え子を抱き締め、抱擁を交わした。5秒ほど経って解いても、両手を握り、歓喜を分かち合った。

 自己記録を更新する181.84点をマークし、合計272.08点で3位に食い込んだヴァシリエフス。2016-17年シーズンからランビエール氏に師事し、6年目で掴んだ初めての欧州選手権メダルは特別な瞬間になった。海外専門メディア「ゴールデンスケート」公式ツイッターは「ステファンは幸せ。あなたは?」と呼びかけ、抱擁シーンを動画付きで紹介した。

 海外ファンからは「私は泣いている」「ランビエールが幸せなら私も幸せ」「デニスも子どもから大人になったね」「彼のスマイル最高!」「美しかった」「ワンダフル」「幸せでいっぱい」などの声が寄せられた。高橋大輔がシングル時代にともに戦い、引退後は宇野昌磨らを育て、日本でもお馴染みのランビエール氏。教え子と掴んだ勲章に感動が広がっていた。(THE ANSWER編集部)