メジャー2年目のシーズンを迎えたドジャースの前田健太投手が苦しんでいる。ここまで4試合に登板して1勝2敗ながら防御率は8…

メジャー2年目のシーズンを迎えたドジャースの前田健太投手が苦しんでいる。ここまで4試合に登板して1勝2敗ながら防御率は8.05。19イニングで7本塁打を浴び、17失点を喫している。規定投球回に到達している投手で、防御率8.05、被本塁打7はリーグワースト。WHIP(1イニングあたりの四球+ヒット)1.53もワースト4位と厳しい数字が並ぶ。

■開幕4試合で防御率8.05の前田、他の日本人先発投手も2年目の4月に苦しんでいたのか?

 メジャー2年目のシーズンを迎えたドジャースの前田健太投手が苦しんでいる。ここまで4試合に登板して1勝2敗ながら防御率は8.05。19イニングで7本塁打を浴び、17失点を喫している。規定投球回に到達している投手で、防御率8.05、被本塁打7はリーグワースト。WHIP(1イニングあたりの四球+ヒット)1.53もワースト4位と厳しい数字が並ぶ。

 22日(同23日)の敵地ダイヤモンドバックス戦では自己ワーストの4被弾を含む5回9安打6失点と炎上。地元メディアは先発ローテ落ちの可能性についても報じたが、MLB公式サイトでドジャース番を務めるケン・ガーニック記者は、24日(同24日)にツイッターで「マエダは金曜日(現地28日)に先発。ロバーツ監督が明かした」と報告。次回登板は通常よりも1日多く間隔を取り、中5日で先発することになりそうだ。

 昨年の後半戦から厳しい投球が続いていたとはいえ、メジャー2年目はあまりにも苦しい出だし。“2年目のジンクス”という言葉もあるが、特にメジャーはデータ分析などが進んでおり、前田の投球が研究されていることは確かだ。ここまでの4試合はパドレス、ロッキーズ、ダイヤモンドバックス、ダイヤモンドバックスといずれもナ・リーグ西地区の球団との対戦。次回登板も同地区の宿敵ジャイアンツとの対戦で、これを乗り越えなければ、苦しいシーズンは続くことになる。

■2年目シーズンにサイ・ヤング賞投票で2、3位に入ったダルビッシュと岩隈

 では、現在メジャーで先発ローテーションを任されている他の3人の日本人投手の2年目のスタートはどうだったのか。同じように“2年目のジンクス“に苦しんだのか。岩隈久志(マリナーズ)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、田中将大(ヤンキース)の2年目の3・4月の成績を見てみよう。

岩隈(2013年)
6試合登板 2勝1敗 防御率1.67 WHIP0.69

ダルビッシュ(2013年)
6試合登板 5勝1敗 防御率2.33 WHIP0.93

田中(2015年)
4試合登板 2勝1敗 防御率3.22 WHIP0.94

 1年目の2012年はシーズン途中から先発ローテに入った岩隈は、2年目の4月は打線との兼ね合いで2勝1敗ながら防御率1.67という好成績。先発投手としてWHIP0.69はまさに圧巻の成績で、6試合で37回2/3とシーズン序盤ながらイニング数も稼げていた。

 ルーキーイヤーに前田と同じ16勝を挙げたダルビッシュは、2年目のシーズン初戦で“完全未遂”の投球を披露。アストロズを相手に9回2死からヒットを許し、偉業達成はならなかったものの、最高のスタートを切った。その後も好投を続けて6試合で5勝をマーク。38回2/3で58奪三振と打者を圧倒していたことが数字にも表れている。

■田中は2年目の4月に負傷離脱もまずまずの成績

 この年、岩隈は33試合で219回2/3を投げて14勝6敗、防御率2.66。ダルビッシュは32試合で209回2/3を投げて13勝9敗、防御率2.83、リーグトップの277奪三振。サイ・ヤング賞投票では岩隈が3位、ダルビッシュが2位に入った。“2年目のジンクス”とは無縁のシーズンを送っている。

 一方、1年目のシーズン途中に右肘靭帯部分断裂で2か月半離脱した田中は、開幕投手を務めたものの、4回5失点で黒星。その後、2連勝を飾ったが本調子とはいえず、4試合目のタイガース戦に登板した後に右前腕部の張りなどで故障者リスト(DL)入り。約1か月半の離脱を余儀なくされた。右肘靭帯部分断裂を負う前の投球があまりに鮮烈だったため、辛辣なNYメディアの中には厳しい声もあったが、それでも4試合でWHIP0.94とレベルの高い数字をマークしている。

 復帰後は好投を続け、24試合登板ながら12勝7敗、防御率3.51とまずまずの成績を残した。このシーズンは、メジャーへの適応のために開幕前からツーシーム主体の投球スタイルに取り組んだことも話題となった。そして、昨シーズンは31試合登板で14勝4敗、防御率3.07とエースとしての役割を果たしている。

 ドジャースと8年契約を結ぶ前田。基本給が低く、試合数やイニング数に応じたインセンティブ(出来高)の割合が大きいという契約のため、結果を残して先発ローテーションを守ることが重要となってくる。現在、各球団で先発投手の柱として活躍する岩隈、ダルビッシュ、田中は2年目以降にメジャーにより適応し、むしろ相手の研究を上回る投球で好成績を残してきただけに、昨季確かな実力を見せた前田も正念場を迎えていると言えそうだ。