シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん。マラソンのアップダウンを軽快に走るには「イメージが大切」と語る。4月9日、グアムには多くのランナーが集まった。翌日に開催するグアムマラソンインターナショナル2016に参加するためだ。大会ア…
シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん。マラソンのアップダウンを軽快に走るには「イメージが大切」と語る。
4月9日、グアムには多くのランナーが集まった。翌日に開催するグアムマラソンインターナショナル2016に参加するためだ。
大会アンバサダーの高橋さんは同大会のエキスポでトークショーを行い、ランナーに走るコツを伝授。苦手な人が多い上りでは「山の中を木々を飛び跳ねていく小猿」をイメージするように説き、下りでは「コロコロ転がる小石」を思い浮かべて走るようにアドバイスする。
フルマラソンの走り方「悪魔の誘惑には乗らないでください」
「下りの最初の20%くらいまでは上ってるつもりで頑張ってください。上ってるつもりでその勢いを下りにつなげます。20%まで下ってきたら一回手を下ろしてください。リラックスです」
手を下ろすことで肩に入った力をほぐし、そこから小石をイメージする。そして、手をいつもよりちょっと上に挙げてピッチ走法で下りていくと軽快に下ることができると話す。
下りから平坦に移る際のポイントは、「下りのリズムを平坦につなげる」と説明。
「ラスト20%の下りに差し掛かった時、そのリズムを頭の中に刻んでください。下りのリズムは軽快で速くなる。そのリズムを刻んで平坦にいくと、下りのリズムで軽快に平坦を走ることができます」
「下った後の上り、下った後の平坦というのはいつもよりもズシンと足にきます。ただ、その下りのリズムを次につなげることができれば、リズムができます。頑張ったところが次につながる」
シドニー五輪のマラソンコースはどの大会よりもアップダウンが多かったと振り返る高橋さん。その時に頭の中で、「私は小猿、私は小猿」「私は小石、私は小石」と唱えることで、金メダルをつかみ取った。
「練習の時も必ず思っていることでした。試合の緊迫した時でも、唱えるようにイメージをしていました。ですから、これは私の上り下りの必勝法です」
高橋尚子がグアムマラソンインターナショナル2016エキスポでトークショー(2016年4月9日)撮影:五味渕秀行
高橋尚子がグアムマラソンインターナショナル2016エキスポでトークショー(2016年4月9日)撮影:五味渕秀行
高橋尚子がグアムマラソンインターナショナル2016エキスポでトークショー(2016年4月9日)撮影:五味渕秀行
グアムマラソンインターナショナル2016が開催(2016年4月10日)撮影:五味渕秀行
グアムマラソンインターナショナル2016が開催撮影:五味渕秀行
グアムマラソンインターナショナル2016が開催(2016年4月10日)撮影:五味渕秀行
グアムマラソンインターナショナル2016が開催(2016年4月10日)撮影:五味渕秀行