16日に中京競馬場で第69回・日経新春杯(GII、芝2200m)が行われる。同舞…
16日に中京競馬場で第69回・日経新春杯(GII、芝2200m)が行われる。同舞台の神戸新聞杯を制したステラヴェローチェや、中京2200mで2勝を挙げ、前走のアルゼンチン共和杯では0秒5差の3着と健闘したフライライクバード、チャレンジC6着からの巻き返しを狙うマイネルウィルトスなどが出走予定だ。
ここでは日経新春杯の好走条件と想定メンバーから展開を読み解き、馬券のヒントとなる「危険な人気馬」としてヨーホーレイクを取り上げたい。
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■不利が無ければ馬券内もあったダービー
まずはヨーホーレイクの前走日本ダービーについて分析する。
不安定なスタートから道中は10番手付近のポジションで競馬を進めた。4コーナー付近からピッチが上がり、外にいたステラヴェローチェと併せながら進出。直線は進路を探しながら末脚を伸ばしていたが、前にいたラーゴムとヴィクティファルスが壁となりブレーキ。その影響もあったのか、最後は脚も上がって7着に敗れてしまった。
近親にカミノタサハラ(弥生賞1着、皐月賞4着)やベルキャニオン(プリンシパルS1着、共同通信杯2着)がいる血統背景を含め、これまでの戦歴からも「最強4歳世代のなかでもトップクラスのスピードを保持し、後方から鋭い末脚を使える良血馬」と評価できるだろう。また、中京競馬場で行われたきさらぎ賞で2着に好走していることに加え、川田将雅騎手が継続騎乗となる今回は好走の期待が高まるのも当然だろう。
しかし、結果的にきさらぎ賞に出走した馬が出世できていないことに加え、昨年のダービーは例年以上にスローペースからの切れ味勝負といったレース展開で、マイラーから中距離馬が好走可能な舞台だったなかでも7着が精一杯だったヨーホーレイクに一抹の不安が残る。
■過去にはサトノダイヤモンドが出世も
次に、サトノダイヤモンドやルージュバックなど輩出し、「出世レース」と評されているきさらぎ賞に昨年出走した全11頭のその後の成績を比較し分析してみる。
このように、次走で馬券内に好走できた馬は1頭もおらず、掲示板までといった結果となっている。直近の古馬混合戦まで範囲を広げても、ラーゴムがOPを勝利した以外は揃って足踏みしているのだ。黄金世代と評されている現4歳世代だが、表の結果からもいかにきさらぎ賞のレースレベルが低かったかが伺える。
つまり、エフフォーリアと同世代というだけでも実力以上に人気してしまう傾向にあるため、レース内容と質を見極めなければならないのだ。前述で述べた通り、昨年のダービーは例年以上にスローペースからの切れ味勝負といったレース展開のなかで7着まで追い込んできただけで、初めて古馬混合重賞のラップを経験することを考えると追走に戸惑い、追い込むも掲示板までという結果も想定される。
■上がり重視もラップに対応できるかがカギ
次に日経新春杯の好走パターンについて分析する。
・3F 1位【6-4-1-3】 勝率42.9% 連対率71.4% 複勝率78.6% ・3F 2位【2-4-0-4】 勝率20.0% 連対率60.0% 複勝率60.0% ・3F 3位【1-0-4-5】 勝率10.0% 連対率10.0% 複勝率50.0% ・3F ~5位【1-1-2-18】勝率4.5% 連対率9.1% 複勝率18.2% ・3F 6~位【0-1-3-65】勝率0.0% 連対率1.4% 複勝率5.8%
このように「上がり最速馬」が最多の6勝を挙げており、昨年の日経新春杯は1着ショウリュウイクゾ(7人気)が上がり2位、2着ミスマンマミーア(13人気)が上がり最速、3着クラージュゲリエ(4人気)が上がり3位と上位を独占していた。先日のシンザン記念でも上がり1位~5位が掲示板を独占していたように、今開催では「速い上がり」を求められる舞台設定となっている。
ヨーホーレイクは新馬戦から皐月賞までの計5戦で上がり最速の末脚を繰り出し好走しているが、左回りに限ると極端な後傾ラップでしか好走できていない。「前傾ラップ」もしくは「前後半の差が±0秒5差」になりやすい傾向にある日経新春杯においては、経験したことのない流れの影響で末脚不発となる可能性が高いことに加え、きさらぎ賞で先着を許したラーゴムも、昨年の中日新聞杯では3番人気の支持に推されながらも後方から追走するだけで精一杯の13着に敗れてしまっているだけに、ヨーホーレイクも人気以上に凡走する確率が高いのだ。
以上の不安点から馬券の妙味を考えると、ヨーホーレイクは「消し」の評価。
「後編」ではヨーホーレイクに代わる本命、そして穴馬4頭を含めた結論を紹介する。
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文・西舘洸希(SPREAD編集部)