【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・1/9 シンザン記念(GIII・…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・1/9 シンザン記念(GIII・中京・芝1600m)
 好位を追走したマテンロウオリオンが直線で抜け出し、ソリタリオの追撃をクビ差しのぎました。これが重賞初制覇。初勝利を挙げた前走の万両賞は直線一気の追い込みでしたが、今回は馬のテンションが高まっていたとのことで、好位抜け出しという異なる戦法を採りました。どちらでも勝てるわけですから、能力が一枚上だったということでしょう。

 父ダイワメジャーは今年21歳。同じサンデーサイレンス産駒の種牡馬のなかではハーツクライと同い年で、すでに鬼籍に入ったディープインパクトよりも1歳上です。種牡馬として最晩年に差し掛かっているのですが、現3歳世代から本馬とセリフォスという2頭の重賞勝ち馬を出し、相変わらず意気軒高。28歳まで種付けをし、33歳まで生きた母の父ノーザンテーストとイメージが重なります。

 マテンロウオリオンは、父ダイワメジャー、2代母レディパステル(オークス)という配合構成。これはマテンロウハピネス(アーリントンC-3着)と同じ。トニービンとブラッシンググルームを併せ持つダイワメジャー産駒なので、高松宮記念を勝ったコパノリチャードとも配合構成が似ています。成績が示すとおりマイラーで、気性的に我慢が利かなくなった場合はスプリント路線に鞍替えするのでしょう。

◆今週の血統注目馬は?

・1/16 宇佐特別(2勝クラス・小倉・芝1800m)
 小倉芝1800mに強い種牡馬はモーリス。連対率29.2%は、2012年以降、当コースで20走以上した61頭の種牡馬のなかで第1位。当レースにはファジェスが登録しています。これまでに挙げた2勝は、小倉芝2000mと札幌芝2000m。いずれもローカルの芝中距離戦でした。前走は昇級戦だった上に東京芝1600mだったので、得意条件ではありませんでした。小倉に替わる今回はおもしろいでしょう。

 (文=栗山求)