球場の新たな“エンターテインメント”になっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第10回をお届けする。■憧れた売り子の世界「みんな凄く努力…

球場の新たな“エンターテインメント”になっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第10回をお届けする。

■憧れた売り子の世界「みんな凄く努力している」

 球場の新たな“エンターテインメント”になっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第10回をお届けする。

 今回はキリンビールの「なつき」さん、だ。

 鹿児島県出身で、阪神ファンだった父の影響で野球を好きになった「なつき」さん。小学校5年生の時に、初めてプロ野球を観戦に行き、売り子に憧れを抱いた。

「小学生の時から売り子さんになりたいと思っていたんです。小学5年生の時に、お父さんと広島市民球場に阪神と広島の試合を初めて見に行きました。その時に売り子さんっていいな、格好いいな、と思いました。その時から売り子になることが、将来の夢でした」

 高校まで地元・鹿児島で過ごし、大学進学を機に福岡へ出てくると、迷うことなく、売り子の求人に応募した。

 夢見ていた売り子の世界。実際にやってみると「思っていたのとは違いました」と言う。「外からはキラキラしているように見えていましたけど、みんな凄く努力している。頭の中で色々なことを考えたり、とにかく真剣。休憩も取らずに働いていたり…」。あまりのギャップに最初は圧倒された。

■野球好きの2年目「球場と一体になれるのがすごく楽しいですね」

 ただ、そこは野球好きの彼女。15キロのタンクを背負いながらの勤務の中に、自分なりの楽しみも見つけた。「お客様がホークスが点を取って喜んでいるのを見ると、自分も野球が好きなので、嬉しいですし、その球場の雰囲気の中に居られることが楽しいです。球場と一体になれるのがすごく楽しいですね」と言い、「常連さまから呼んでもらえたりするのも喜びですね」と、売り子ならではの喜びも感じている。

 小学から高校までは、バドミントンで汗を流していた。高校は県内でも有数の強豪校でプレーしており「台風の日でも練習していました。県で団体3位くらいでした」と話す。一塁側内野席と右翼外野席を主戦場としており「私は体力しか取り柄がないので。体力勝負ですね」と、バドミントン仕込みのスタミナでスタンドを歩き回っている。

「優しい男性がタイプですね。世に言うイケメンは好きではなくて、友達にはB専だねって言われます」と苦笑いする「なつき」さん。売り子歴は2年目ということで、トレードマークとなる目印は募集中だ。

「呼んでくださったら、ダッシュで階段を走っていきます。体力勝負なので。野球大好きなので、ぜひ私と野球の話をしましょう」

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani