J1昇格への戦いは、すでに始まっている。 2022年のJ2リーグは、例年どおり22チームで争われる。特徴的な変化は、J…

 J1昇格への戦いは、すでに始まっている。

 2022年のJ2リーグは、例年どおり22チームで争われる。特徴的な変化は、J1参入プレーオフの復活だ。プレーオフのなかった20年、21年は上位2チーム入りが必須だったが、今シーズンは3位から6位までのチームにもJ1昇格のチャンスがある。

 プレーオフにはJ1の16位チームも参加するが、レギュレーションの詳細は明らかになっていない(1月9日現在)。いずれにせよ、プレーオフを勝ち上がるのはどのチームにとってもタフなミッションだ。J1へ自動昇格できる2位以内の確保を、どのチームも目ざしていくことになる。

 J1から4チームが降格してきた今シーズンは、J1昇格争いが熾烈をきわめるだろう。来たるべき「戦国サバイバル」へ向けて、各チームはどのように戦力を整えているのか。J2チームの補強を査定していく。(#1、2のうち2)

■甲府の補強はいまのところ「控え目」

 昨シーズン3位のヴァンフォーレ甲府は、J2の22チームでもっとも遅く監督が決まった。吉田達磨監督の18年4月以来の復帰は、22年1月3日に発表されている。新監督は発表以前から編成に関わっているのだろうが、移籍市場での動きはいまのところ控え目だ。

 新監督の就任発表以前に、4人の主力がチームを離れた。昨シーズンのチームトップスコアラーの泉澤仁大宮アルディージャに引き抜かれ、3バックの左サイドを担当したメンデスがJ1昇格の京都サンガF.C.へ移籍した。また、ボランチを主戦場とする中村亮太朗が鹿島アントラーズの一員となり、21年にチーム2位の41試合に出場した野津田岳人サンフレッチェ広島へレンタルバックした。

■CBとFWにブラジル人を獲得

 CBにはブラジル人のレナト・ヴィスキ(トンベンセFCから移籍)の加入が内定した。184センチの左利きで、タイプとしてはメンデスの後継者となる。また、柏レイソルU-18から大和優槻を獲得している。

 ボランチには大宮から石川俊輝セレッソ大阪から松本凪生、関東学院大学から林田滉也を迎えた。石川はJ1の湘南ベルマーレでも実績積んだ30歳で、ボランチが多い大宮では出場機会が限られていた。松本は21年に栃木SCへ期限付き移籍し、27試合に出場している。

 前線にはブラジル人のブルーノ・パライバ(フィゲイレンセから移籍)の加入が決定している。191センチの長身ストライカーで、左右両足を使いこなす。昨シーズン9ゴールのブラジル人FWウィリアン・リラとの契約も更新している。泉澤に代わるサイドアタッカーは補強できていないが、得点源についてはひとまず確保した。

【補強充実度】 C J1、J2で実績のある石川は、中盤の一角に食い込みそうだ。その一方で、新加入のブラジル人選手は日本サッカーへの適応に時間がかかることも予想される。昨シーズンは泉澤が離脱した28節以降に11勝2分2敗の好成績を残しており、既存の戦力の底上げでJ1昇格争いに絡んでいく目論見なのだろう。ただ、補強のインパクトは率直に言って弱い。

【J1昇格可能性】 B 吉田監督を再任させたことについて、クラブは継続性を重視したものと説明する。しかし、前回の就任時に在籍していた選手は少数で、昨シーズンまでのシステムが持ち込まれたとしても、チーム作りにはやはり時間がかかるのでは。シーズン序盤に出遅れることなく、しっかりと勝点を取っていけるかが重要になりそうだ。

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