【ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルトvsボルシア・ドルトムント 2022年1月8日(日本時間26:30キック…
【ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルトvsボルシア・ドルトムント 2022年1月8日(日本時間26:30キックオフ)】
試合前、一足早くピッチへ続くトンネルから出てきた長谷部誠が顔を上げ、慣れ親しんだホームスタジアムを見渡す。無人のスタンドを眺めると、1席ずつ上から下までしっかりとアクリル板で仕切られたベンチに腰を下ろした。
新型コロナウイルスの感染が再拡大している中、ブンデスリーガは欧州の主要リーグの中で最初に無観客試合に戻ることに同意した。
ウィンターブレイク明けかつ後半戦のスタートとなった今節から無期限での措置であり、実例が出たことで他国も追随する可能性が高まった。
観客だけでなく歌声や熱気も取り戻していたスタジアムが再び寂しい光景になってしまったことは、約2年前に初めてそうせざるを得なかった時よりも大きな喪失感を伴った。
大規模イベントの人数制限が解除された日本も他人事ではない。Jリーグは2022シーズンからフルキャパシティでの開催を予定していたが、この感染拡大にどう対応するだろうか。
長谷部はベンチスタートとなったが、鎌田大地は先発出場。3-4-2-1の「2」に入った。
■鎌田大地が流れを変えた
序盤に相手を圧倒したのは、地力に勝るドルトムントの方だった。
65パーセントものボールポゼッションを記録しつつ、アーリング・ハーランドの動き出しと強さを素直に活かして簡単に縦に攻めることを繰り返す。
しかし、圧倒的なドルトムントペースの中、試合を動かしたのはフランクフルトだった。
14分、自陣で鎌田大地がボールを奪ったところからようやく攻撃をすることができたフランクフルトは、フリーキックを獲得すると、それをラファエル・サントス・ボレが合わせてゴール。攻撃時以外でもタスクをしっかりとこなす鎌田が流れを変えてみせた。
ボレは24分にもゴールを決め、フランクフルトが2点リードで前半を終えることに成功。戦前の予想だけでなく、序盤の試合内容からも想像がつかないスコアで折り返すことになった。
後半は2点を追うドルトムントが再び圧倒するかと思われたが、開始1分でフランクフルトがペナルティエリア中央を抜けるビッグチャンス。
しかし、それを決めきれないとそこからはドルトムントが圧倒する展開に。フランクフルトは、ピッチを広く使ってシュートまで完結させてくるドルトムントに対し、耐えてようやくボールを持っても自陣で即座に奪回されてしまう苦しい時間が続き、71分にとうとう1点を返される。