斬新すぎるセットプレーに世界も注目した。第100回高校サッカー選手権、名門・高川学園(山口)は奇策を武器に勝ち進んだ。そ…

斬新すぎるセットプレーに世界も注目した。第100回高校サッカー選手権、名門・高川学園(山口)は奇策を武器に勝ち進んだ。その名は「トルメンタ」。スペイン語で“嵐”を意味する名を体現するがごとく、選手が手をつないでグルグルと回転する特殊なセットプレーが、ベスト4進出の原動力となった。今大会を最も盛り上げた同校の躍進を実際の映像とともにおさらいしよう。

トルメンタ旋風の幕開け!計6点の乱打戦制す

<1回戦 4-2 星稜>

初戦から両チーム合計6ゴールが生まれる乱打戦となった。高川学園はゴール前で5人が円を作り、回ってから散るトリックプレー「トルメンタ」が見事にハマり先制点を奪う。そのまま強豪・星稜に打ち勝って2回戦へ進出。トルメンタは海外メディアにも取り上げられるなど世界中で話題となった。

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先制を許すもトルメンタからの逆転弾で3回戦進出

<2回戦 2-1 岡山学芸館>

「中国ダービー」となった2回戦。高川学園は前半11分にPKを決められ、先制点を許してしまう。それでも後半10分、林晴己がこぼれ球を拾い左足で強烈なシュートを放ち同点に追いつく。勢いそのままに同20分にはトルメンタを披露。ファーサイドにボールが流れると、折り返しから中山桂吾が今大会3点目となる決勝点をマーク。見事な逆転勝利で3回戦進出を決めた。

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またもセットプレーから!劇的AT弾で難敵を下す

<3回戦 1-0 仙台育英>

両チーム無得点のまま迎えた後半アディショナルタイム。幾度となく相手ゴールを脅かしてきたセットプレーが再び炸裂する。コーナーキックのこぼれ球がペナルティエリア内にいた西澤和哉の元へ落ちると、ダイレクトボレーで左足一閃。抑えの効いたシュートがゴール右隅に突き刺さり、これが決勝点。準々決勝への切符を手に入れた。

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守護神も奮起!チーム初の準決勝進出で国立へ

<準々決勝 1-0 桐光学園>

前半から守護神GK徳若碧都がチームを救う。桐光学園ゴール前でビッグチャンスを迎えるも、ファインセーブで阻止。スコアレスで後半に入ると15分、高川学園はまたまたまたセットプレーで魅せる。右からのコーナーキックのチャンスに、ニアとファーに選手を固める特殊な配置でゴールを狙う。するとこの作戦が見事的中。ボールがファーに流れると西澤和哉が足元に収め、右足で押し込み先制に成功。この1点を守り切り、青森山田の待つ準決勝へとコマを進めた。

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快進撃は国立競技場で幕…常勝軍団に屈するも初の4強

<準決勝 0-6 青森山田>

「青森山田相手にトルメンタは通用するのか?」。戦前から大きな注目を集めた準決勝は思わぬ展開となる。高川学園は前半2分に失点すると、同26分にも2点目を奪われてしまう。頼みの綱だったセットプレーのチャンスすらもらえず、後半にはさらに4点を追加され試合終了。優勝候補筆頭の常勝軍団に力の差を見せつけられるも、試合後には今大会を大きく盛り上げた高川学園イレブンへ大きな拍手が送られた。

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