フェドカップ・ルーマニア代表監督のイリー・ナズターゼが、ワールドグループⅡ・プレーオフ「ルーマニア対イギリス」(4月22、23日/ルーマニア・コンスタンツァ/クレーコート)の最中に選手や審判を罵ったかどで、暫定的に活動停止処分を受けた。…

 フェドカップ・ルーマニア代表監督のイリー・ナズターゼが、ワールドグループⅡ・プレーオフ「ルーマニア対イギリス」(4月22、23日/ルーマニア・コンスタンツァ/クレーコート)の最中に選手や審判を罵ったかどで、暫定的に活動停止処分を受けた。国際テニス連盟(ITF)によれば、「ナスターゼは猶予期間なしで、どのような職務においても、もはやフェドカップに参加できない可能性がある」という。

 70歳のナスターゼはルーマニアのソラナ・シルステア対イギリスのジョハナ・コンタの試合の間、コンタとイギリス代表監督のアン・ケタボンヌ、そして審判に向かって罵り言葉を使いながら叫んでいた。ナスターゼは主審のアンドレア・エグリによってコートから退場させられ、観客席に位置を移したあと、今度はロッカールームに行くよう命じられた。

 1970年に世界1位だったナスターゼは、土曜日にルーマニア・コンスタンツァでイギリスの記者に向かって公然と罵倒を浴びせていた。その一日前にはセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の妊娠について人種差別的なコメントをしたとも伝えられている。

 ITF会長のデビッド・ハガティは、その「受け入れがたき振る舞い」についてナスターゼを非難した。(C)AP(テニスマガジン)