1月8日、第100回全国高校サッカー選手権準決勝の高川学園(山口)vs青森山田(青森)が国立競技場で行われ、0-6で青…

 1月8日、第100回全国高校サッカー選手権準決勝の高川学園(山口)vs青森山田(青森)が国立競技場で行われ、0-6で青森山田が勝利。6点のうち3ゴールがセットプレーからの得点で、見事に4大会連続となる決勝進出を果たした。

■開始3分で先制!藤森颯太の「対応しづらい」FK

 両校がどのような形で試合に入るか注目が集まっていたところ、開始わずか3分で青森山田がFKから先制。

 青森山田の藤森颯太が蹴ったボールは、キックと同時に後ろへ下がる高川学園のフィールドプレーヤーと、前に飛び出すGK徳若碧都のちょうど間に落下。こうしたボールに対してディフェンス側は、フィールドプレーヤーとGKのどちらが対応するか一瞬迷ってしまう。最終的には、対応に出たGKの前に青森山田の選手が3人も入り込む形となり、名須川真光のヘディングでリードを奪った。

■【図表】「3vs3」から丸山大和が1人抜け出してヘディング!

 続く26分、今度はCKから追加点。

 マンツーマンで対応する高川学園に対して、青森山田の選手たちはキック直前にかく乱するように移動を開始。ペナルティスポットのところでは3vs3の状況になっていたが、丸山大和が1人弧を描くようなダッシュで集団から抜け出し、フリーになる。するとボールはその丸山大和のところに飛び、ヘディングシュートが決まって2点目を奪った。

 またしてもキッカーを務めた藤森颯太のキック精度の高さも光ったナイスゴールであった。

丸山大和が「3vs3」から抜け出してゴールを奪う 

■【図表】意表を突いたショートコーナー

 エンドが変わった後半、今度はショートコーナーを選択した青森山田。

 キッカーを務めた松木玖生は、ゴール付近から走ってきた選手にリターンパスをもらう。すると、ファーサイドで4vs4の集団からまたしても1人が抜け出してきて、ペナルティスポット付近でパスをもらってシュート。

 惜しくもキャッチされてしまったが、パターンの豊富さを見せつけるかのようなCKであった。

ショートコーナーからチャンス創出

■【図表】4人がラインを作り、そこにストレート性のボールを送る

 4-0で迎えた40分、青森山田はまたしてもCKからゴールを奪う。

 しかし、今度は青森山田にかく乱するような動きはなく、4選手がラインを作り、その線上をなぞるようなストレート性のボールが放り込まれる。そこに入っていた丸山大和がこの日2点目となるヘディングシュートを叩き込み、リードを5点に広げた。

4選手がラインを作ったところにストレート性のボールを送る

■「トルメンタ」のような派手さはないものの…

 ペナルティエリア内で数人が手をつないで円陣を組んで回転する、対戦相手の高川学園が得意としてきた「トルメンタ(スペイン語で嵐)」のような派手さはない。しかし、青森山田のセットプレーには「正確」という武器がある。

 キックの質はもちろんだが、エリア内の選手が誰も動きを間違えない。全員が豊富なパターンのセットプレーを共有できており、それを正確に実行できている証拠だろう。

 強力な青森山田のセットプレーに対し、1月10日の決勝戦で対戦する大津高校(熊本)がどのように対応するのかも注目したい。

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