9日は中京競馬場で3歳重賞・シンザン記念(GIII、芝1600m)が行われます。…

9日は中京競馬場で3歳重賞・シンザン記念(GIII、芝1600m)が行われます。

例年は京都で行われる重賞ですが、同競馬場の大規模改修工事のため今年も昨年に引き続き中京競馬場で行われるため注意が必要です。そのため中京競馬場改修後となる2012年以降、中京芝1600mで行われた重賞の成績を集計対象としシンザン記念の気になる騎手データを見ていきましょう。

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■この舞台なら岩田康誠騎手が主役

今年のシンザン記念に乗り鞍があり、2012年以降の中京芝1600m重賞で騎乗経験があるのは次の14騎手です。

[2012年以降]中京芝1600m重賞の騎手別成績

「うーん」と唸らずにはいられないデータが算出されてしまいました。各騎手ごとの騎乗数に大きなバラつきがあり、そもそも連対経験がある騎手が3名しかいません。中京の重賞では福永祐一騎手が素晴らしい成績をここまで残せていますが、残念ながら同騎手は骨折のため休養中。同騎手の不在が響いたデータと言えるでしょう。

ある程度の騎乗数(サンプル)がある騎手を中心に見ていきたいところですが、今回は好成績の騎手がそもそも少ない状況を鑑み、過去騎乗数は考慮しないこととします。

全騎手の中で着順と人気のバランスに優れ、連対率50%と素晴らしい成績を記録しているのが栗東の大ベテラン・岩田康誠騎手。2021年の京都金杯では12番人気のケイデンスコールを優勝に導き、今年の京都金杯でも12番人気のダイアトニックを4着に好走させました。サンプル数こそ2鞍のみですが、中京マイル重賞では目が離せない騎手と考えられます。

岩田康誠騎手は今年のシンザン記念で前日15時時点5番人気のビーアストニッシド(牡3、栗東・飯田雄三厩舎)に騎乗予定。出走馬中唯一の重賞連対馬ながら伏兵級の扱いに甘んじでいる同馬。果たして人気以上の好走は見られるのでしょうか。

■中京マイル重賞なら幸英明騎手を押さえたい

そして中京マイル重賞で集計期間内最多となる10度の騎乗回数を誇り、着順と人気のバランスも優れるのが幸英明騎手。騎乗馬のほとんどがフタ桁人気馬ですが、2021年のシンザン記念では8番人気のルークズネストで2着、今年の京都金杯では11番人気のダイワキャグニーで2着と、人気薄でも一発が見込める騎手です。

同騎手は、今年のシンザン記念では前日15時時点13番人気のジャカランダ(牡3、栗東・河内洋厩舎)に騎乗予定。1勝クラスで苦戦中のため常識的には厳しいところですが、幸英明騎手が跨る以上押さえて損はなさそうですね。

■人気のC.ルメール騎手は切ってこそ

最後に人気馬に騎乗する機会が多いC.ルメール騎手について見て行きましょう。同騎手は2016年の中京記念・ダッシングブレイズ(1番人気10着)、2021年のシンザン記念・ククナ(1番人気4着)と1番人気に2度騎乗しながらどちらも着外に終わっています。京都で開催されたシンザン記念の過去成績自体は優秀ですが、中京マイル重賞との相性はイマイチかもしれません。

そんなC.ルメール騎手が跨るのが最終的に単勝オッズ1倍台の人気が予想される良血キタサンブラック産駒のラスール(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)。新馬戦の勝ちっぷり、シャケトラの妹という血統背景、C.ルメール騎手の「新しいグランアレグリア」という発言が重なり、競馬ファンの注目を集めていますね。

ただし、騎手データを重視した場合、残念ながら買い材料が見つかりません。断然人気馬を切るのは勇気が必要ですが、ここはばっさり切るのが正解と見ます。

以上、シンザン記念の気になる騎手データを今回は見ていきました。データ的に最も優れる岩田康誠騎手をデータ注目騎手として取り上げます。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部 秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。