モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(ATP1000/4月16~23日/賞金総額427万3775ユーロ/クレーコート)は22日、シングルス準決勝が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第4シー…

 モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(ATP1000/4月16~23日/賞金総額427万3775ユーロ/クレーコート)は22日、シングルス準決勝が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第10シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を6-3 6-1で破り、大会11度目の決勝進出を決めた。

 ナダルは今大会で2005年から2012年に前人未到の8連覇を達成し、昨年と合わせて9度優勝している。唯一の決勝での敗戦は2013年の対ノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦となる。

 もうひとつの準決勝は、第15シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)が第11シードのルカ・プイユ(フランス)を6-3 5-7 6-1で破り、初のマスターズ決勝進出を果たした。

 ラモス ビノラスは3回戦で世界1位のアンディ・マレー(イギリス)を破り、31大会目のマスターズ本戦出場で初の8強入りを決めると、準々決勝で第5シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、準決勝でプイユと、上位シードを立て続けに倒して決勝にたどり着いた。

 ナダルとラモス ビノラスの過去の対戦は、2013年と2015年のバルセロナ(ATP500/クレーコート)があり、いずれもナダルがストレート勝利をおさめている。

 元世界ナンバーワンで30歳のナダルはマスターズで28回、キャリア通算で69回の優勝を数える(グランドスラムの14回優勝を含む)。ケガに悩まされている近年だが、今季は本格復帰を果たして全豪オープン、アカプルコ(ATP500)、マイアミ(ATP1000)の3大会で決勝に進出。しかし3連敗とまだ優勝がない。今大会を制すると昨年4月のバルセロナ(ATP500)以来、およそ一年ぶりのタイトル獲得となる。

 一方、世界24位で29歳のラモス ビノラスは昨年のバスタッド(ATP250/クレーコート)でツアー初優勝を飾り、今回は2度目の決勝でキャリア最大のタイトル獲得を目指す。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)