■ラスール【中間調整】10月10日、東京の芝1600m戦でデビュー。スタートで若…

■ラスール

【中間調整】10月10日、東京の芝1600m戦でデビュー。スタートで若干だけ後手を踏むも、すんなりリカバリーして好位のインでレースを進め、進路が開いたラスト300mであっさり突き抜けた。センス、瞬発力ともに非凡で、レース後に鞍上C.ルメール騎手が「新しいグランアレグリア」と評したのは単なるリップサービスではないだろう。その後は成長優先でノーザンファーム天栄へ放牧に。阪神ジュベナイルFに向かう観測もあったが、年明けのシンザン記念を重賞初挑戦の舞台に設定し、12月6日に美浦へ戻っている。9日に坂路15-15を出したのが初時計。以降“藤沢和流”ともいうべき、軽めの馬なり調教を丹念に重ねる調整が続く。ジワジワと強度が上げられ、12月31日にこの馬としては速い4F53秒3(馬なり)をマーク。これでレースが近いことを知らせ、1月3日のウッドで併せ馬。中間初のウッドとあって若干だけモタついたが、先行した準オープン馬にしっかり食らいつけていた。

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【最終追い切り】6日の最終追いは木幡育騎手を背に、ウッドで併せ馬。輸送を考慮し3日よりも緩いペースで入り、終いもまったく無理をさせなかったが、目標の馬に1馬身の先着を果たしている。

【見解】馬なりオンリーの調整だが、これはデビュー戦時も同様。そこで見せたパフォーマンスを考えれば、これでいいということだろう。独特の調整法を築き上げてきた名伯楽も引退まであと2カ月。“集大成”ともいうべきこの馬が期待通りの走りを見せる可能性はかなり高そう。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。