今週は中京競馬場で3歳重賞・シンザン記念(芝1600m)が行われる。

過去の勝ち馬にはジェンティルドンナ、アーモンドアイといった三冠馬の名前が。昨年はのちのスプリントGI馬ピクシーナイトが勝利を収めている出世レースだ。今年はどの馬が出世街道へと足を踏み入れるのだろうか。

この記事ではデータ面からシンザン記念を紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。

◆【シンザン記念2022/前走ローテ】良血馬ラスールらに黄信号、舞台替わりでも注視すべき「前走左回り」

■ラスールを後押しする「馬券内率75%」データ

新馬戦を快勝し、果敢に重賞へと挑むラスール。鞍上が冗談交じりに「新しいグランアレグリアですね」とコメントする逸材の登場に期待が高まるが、今回は牡馬混合重賞。越えるべきハードルは決して低くないものの、同馬にはデータ面での後押しが存在する。

・3歳1月の牡馬混合重賞×牝馬×C.ルメール騎乗【2-1-0-1】

馬券内率に換算すると75%。これに該当するのは冒頭で名前が挙がったジェンティルドンナとアーモンドアイ、そして一昨年の京成杯2着馬スカイグルーヴだ。昨年同じ条件で騎乗したククナは4着に敗れてしまったものの、中京芝1600mで不利とされる大外枠が影響した印象。絶好の内枠を引き当てて臨む今回、昨年のリベンジに期待したい。

■ソリタリオの追い風となる「モーリス産駒」

デビュー以降の連対率は100%。左回りのマイル戦で無類の安定感を誇るのがソリタリオだ。近2走の連勝は4角3番手以内と一定レベルの先行力がある点もこの舞台では大きなアドバンテージ。そんな同馬の追い風となるデータがある。

・冬の中京芝1600mにおけるモーリス産駒の成績【6-2-2-11】

馬券内率は47.6%。今年と同じく冬の中京芝1600mで施行された昨年のシンザン記念を振り返ると、1着ピクシーナイトも2着ルークズネストもモーリス産駒とこの条件での相性は抜群だ。ソリタリオが制した前走こうやまき賞は冬の中京芝1600m。ここは願ってもない条件と言えるだろう。

後編ではデータ面から浮上するシンザン記念の穴馬候補2頭を紹介する。

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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「シンザン記念編」

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。