モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(ATP1000/4月16~23日/賞金総額427万3775ユーロ/クレーコート)のシングルス3回戦。 前年度覇者で第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が…

 モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(ATP1000/4月16~23日/賞金総額427万3775ユーロ/クレーコート)のシングルス3回戦。

 前年度覇者で第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第14シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-1 6-1と、わずか1時間8分の試合で退けて準々決勝に進出した。この日はズべレフの20歳の誕生日だった。

 1月の全豪オープン3回戦でナダルを5セットの戦いに追い立てたズべレフだったが、今回彼が炎を見せたのは第2セットの途中でラケットを叩きつけて真っ二つに折ったときだけだった。この行為は、地中海の太陽を浴びながら観戦していたセンターコートの観客たちからブーイングを引き出した。

 「全豪では5セットだった。昨年のインディアンウェルズ(ATP1000)ではフルセットの非常に競った試合だった----彼は、一度はマッチポイントを握ったんだ」とナダル。

 「僕らはタフな試合を戦うはずだった。それが僕が考えていたことだ。試合前に、僕はこの試合が非常に重要なテストになると思っていた」

 ズベレフはナダルの3度目のマッチポイントでダブルフォールトをおかし、自らおとなしく試合を差し出してしまった。

「僕が出だしからフル回転でああも激しいスタートを切り、ああもいいプレーをしたことが彼にとってはちょっと驚きだったのではないかと思う」とナダル。ズベレフが将来的にナンバーワンになるポテンシャルを持つと信じていると繰り返したナダルは、「今日の試合の成り行きと結果を受け入れるのは、彼にとって今は少し辛いことかもしれない」とも言い添えた。

 ここモンテカルロで10度目のタイトルを狙うナダルは、次の準々決勝でノーシードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。シュワルツマンは、3回戦でヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-3 6-0で下して勝ち上がった。ナダルは過去2度のシュワルツマンとの対戦をストレートで制している。(C)AP(テニスマガジン)