初優勝を目指す西の横綱か? 2度目の優勝へ上州のタイガー軍団か? ベスト8が出揃った第100回全国高校サッカー選手権大会…

初優勝を目指す“西の横綱”か? 2度目の優勝へ“上州のタイガー軍団”か? ベスト8が出揃った第100回全国高校サッカー選手権大会。「国立行き」が懸かる準々決勝で、大注目のビッグマッチが実現した。

悲願の「全国制覇」へ大津は攻守ともに盤石

今大会ここまで12得点1失点。その数字が物語るように現在の大津は攻守に隙がない。とくにディフェンスは堅守そのもので、熊本県予選は4試合で失点0。3回戦で佐賀東(佐賀)に初失点を喫したが、守護神・佐藤瑠星ら鉄壁の守備ラインに、1人ひとりの守備意識も高く、対戦チームはパスを繋ぐことさえままならない。

一方で攻撃陣も強力な面子を揃えている。オールマイティーな10番・森田大智や191cmの長身FW小林俊瑛、中盤の底で攻撃を司るレジスタ・薬師田澪らを中心に相手ゴールに迫り続け、大量得点を重ねてきた。

今年度は高円宮杯U-18プレミアリーグWESTで一時は優勝争いを演じるなど、チームは充実の一途を辿っている。このままの調子を維持できれば、チーム史上初となる選手権での4強、さらに「全国制覇」も見えてくるはずだ。

ニューヒーローが誕生!前橋育英も視界良好に

勢いとチーム状態なら前橋育英も負けてはいない。今大会は大津と同じく12得点1失点。開幕前にはプレミアリーグ昇格も果たし、その実力を証明した。

チームの軸はJ内定選手の1人、笠柳翼(V・ファーレン長崎内定)だ。左サイドハーフに位置する笠柳は抜群のテクニックで、チャンスを作り出しチームの攻撃を活性化させる。また、2ボランチを組む根津元輝と徳永涼の2年生コンビは、攻守の切り替えが自由自在で、チーム全体に安定感をもたらす。

1回戦でハットトリックを記録した守屋練太郎の負傷は手痛いが、3回戦では代わって途中投入された高足善が2ゴールを記録。エースの離脱を見事に埋めるニューヒーローが2試合連続弾の活躍で、不安を一蹴した。第96回大会以来、2度目の選手権制覇で視界は良好とみて間違いない。

戦術も見逃せない至高の一戦

基本フォーメーションは互いに2ボランチ2トップの4-4-2を採用。がっぷり四つのマッチアップもあり得るが、真っ向勝負を避けた戦い方も予想できる。

大津は得意のカウンターで中盤を省略し小林にクロスを集めるパターンも相手DFを混乱させてきた。一方の前橋育英もサイドバックや2ボランチが縦横無尽に仕掛けることが可能だ。

ほかにもサイドの攻防、中盤の潰し合い、ゴール前の決定力……、準決勝進出を決めて国立のピッチに立つのはどちらか? とにかく見どころが尽きない、そんな至高の一戦がついにキックオフを迎える。