東福岡が決勝の舞台で5発圧勝
【スコア】
東福岡 5-0 國學院久我山
【得点者】
前半36分 1-0 三宅海斗(東福岡)
後半3分 2-0 中村健人(東福岡)
後半22分 3-0 餅山大輝(東福岡)
後半26分 4-0 藤川虎太朗(東福岡)
後半35分 5-0 中村健人(東福岡)
現在行われている第100回大会、高川学園(山口)が繰り出したトリッキーなセットプレーが話題になった。しかし、選手権の舞台で“トリックフリーキック”が注目を集めたのは初めてではない。
第94回全国高校サッカー選手権大会決勝。17年ぶりの決勝戦進出となった東福岡(福岡)と初の決勝進出を果たした國學院久我山(東京A)が対戦した。
試合序盤は一進一退の攻防が続くが前半36分、夏のインターハイを制し“二冠”に燃える東福岡が先に動く。左サイドを崩しにかかるとゴール中央で藤川虎太朗(ギラヴァンツ北九州)がボールを受け、逆サイドに展開。パスを受けた三宅海斗(元鹿児島ユナイテッドFC)が落ち着いてニアサイドに流し込み、先制点を決めて試合を折り返す。
そして後半開始早々、ついにそのときが訪れる。後半2分、東福岡がゴール前でフリーキックを獲得すると主将・中村健人(元鹿児島ユナイテッドFC)がボールをセット。すると、ボールと壁の間に東福岡の3選手が並び、中村が助走に入ると壁は後退を開始する。
大きく4歩下がったところで突然しゃがみ込むと、中村が放ったキックは壁を越えてゴールに吸い込まれた。このFKは欧州メディアが話題にするなど国内を飛び越えて世界に驚きを与えるものであった。
その後は國學院久我山も反撃を試みるも”赤い彗星”の勢いを止めることができず。餅山大輝、藤川、中村が3得点を追加し、5-0で試合終了。東福岡が決勝戦で圧倒的な強さを見せつけ、17年ぶり3度目の選手権優勝を果たした。