​ ​ ​ 日本女子プロ野球機構は30日、公式HP上で2021年12月をもって女子プロ野球リーグを無期限休止するこ…


 日本女子プロ野球機構は30日、公式HP上で2021年12月をもって女子プロ野球リーグを無期限休止することを発表した。女子プロ野球リーグは2009年に創設され、2010年に開幕。ただし、ここ数年は選手の退団が相次ぎ、今年7月には選手数が0人となっていた。

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 当初は関西で2チームでリーグ戦がスタート。2012年からは3チーム制、2013年には4チーム制と順調に規模を拡大していった。2015年には4チームを東北、埼玉、京都、兵庫に振分けるフランチャイズ制へ移行。だが、リーグは活況の呈にはほど遠く、苦しい運営が続いていた。2019年には運営母体だったわかさ生活社が窮状を訴え、新スポンサーの参加を呼び掛けていた。

 同機構は「お母さんとキャッチボール」というコンセプトで女子プロ野球リーグを創設した、と説明。近年はNPB傘下にも女子野球チームが結成され、全国で小学生~社会人にかけて、女子野球人口が増えた点を指摘した。今年8月には女子高校硬式野球の決勝が甲子園で行われ、「長年の夢だった『女の子だって甲子園』が実現した」と強調。「これで、私たちの役目は終わったと思います」というメッセージで締めた。

 女子野球選手をアイドルのように起用する握手会や試合前のダンスパフォーマンスなど、運営スタイルには一部から批判もつきまとった。もっとも最後のメッセージで指摘したように、女子野球の競技人口はここ数年、拡大していっている。そこに女子プロ野球リーグが果たした役目は、決して小さくはないだろう。2020年4月にはNPB傘下初の女子チームとなる埼玉西武ライオンズ・レディースが誕生。2021年からは阪神タイガースWomenが続き、このオフには巨人が3球団目として2023年初頭からの活動を目指して女子チーム発足を目指す方針を発表した。

 こうした女子野球の裾野拡大や盛り上がりを感じていたのだろう。今年12月には元マリナーズのレジェンド・イチローさんが率いる草野球チームが、女子高校硬式野球選抜と草野球で対戦した。イチローさんは途中で足をつるアクシデントに見舞われながら、最後まで一人で9回を投げ抜き17奪三振完封。将来の女子野球を担う原石たちの熱意に、真っ正面から向き合った。

 ずさんとも指摘された運営方法や、あまりにムシのいい「野球好きの皆さんにバトンをお渡しして、私たちは応援する側に回りたいと思う」という締めの言葉は、再び一部のファンの心を逆なでして批判の声がネット上を飛び交ってはいる。退団していった選手たちからも不満の言葉が多く残ったが、黎明期だった女子野球界に一石を投じる女子プロ野球リーグの存在であり、役目を終えたのは紛れの無い事実に違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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