​ ​ ​ 今回から格闘技の注目イベントの前後で、ファイターに試合の見所と総評を語ってもらう企画がスタート! 第1回は、「キック界の王子」こと白鳥大珠に大晦日の『RIZIN.33』について聞いた。白鳥といえば、那須川天心の同僚イケメン…


 今回から格闘技の注目イベントの前後で、ファイターに試合の見所と総評を語ってもらう企画がスタート!

 第1回は、「キック界の王子」こと白鳥大珠に大晦日の『RIZIN.33』について聞いた。白鳥といえば、那須川天心の同僚イケメンファイターであり、今年の6月には皇治に勝って、RIZINキックワンデートーナメントに優勝している実力者。そんな白鳥が注目している試合は? 前後編の後編。(聞き手=Show大谷泰顕)

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イケメン格闘家・白鳥がRIZIN大晦日の皇治 vs YA-MANを予想。「微妙な判定で皇治が勝つ。ポイントはYA-MANのアッパー」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/taijushiratori-rizin33-focus-01/


―――続いて、那須川天心 vs 五味隆典戦の予想をお願いします。まずこの試合が決定したと聞いた時はどう思いましたか?
「まあ、そうですねえ……」

――会見があったのが12月25日でした。
「まあ、しょうがないのかな、とは思いますけどね」

――このタイミングだと?
「みんなに断られちゃって。でも、この発表を受けて、「あ、これは楽しみだな」とかにはならなかったですね(苦笑)」

――ならなかった(笑)。
「やっぱり天心のキックボクシングの試合も残り少ないじゃないですか」

――はい。
「だからこそ、吉成名高選手とか、ガチな(競技性のある)試合を見たかったので。それが決まれば、強い選手だし、天心有利は変わらないけど、何かあるんじゃないかって思わせてくれる選手だったので」

――確かに。
「正直、吉成戦は見たかったですね」

――今回、吉成戦が決まらなかったことに関しては、白鳥選手はどう思いましたか?
「いや、何が理由なのかは詳しくはわからないんですけど、もちろん吉成選手本人が「逃げた」なんてつもりは絶対にないと思うので。でも僕だったら、絶対に…受けたと思うんですよね」

――同じ立場にいたとしたら?
「例えばけがをしていたとしても、多少のルールに関する違いがあったとしても受けたかな。もちろん、大晦日だし、天心とRIZINラストの舞台で闘えることっていうのは、もう2度とできることじゃないので、後悔しちゃうんじゃないかなー、と思いますね」

――後悔する!
「ええ」



――天心側、吉成側双方にそれなりの見解はあると思うんですけど、ヒジあり・なしというルールの違いと体重の違いに関する考え方の違いというか。
「まあ、それはあると思うんですよ。それと吉成選手は強いし実績のある選手だとは思うんですけど、知名度もそうだし、やっぱり天心ありきの試合になっちゃうと思うんですよ。だから多少のルールの違いや体重の違いは、受け入れてやるべきだったんじゃないかって思いました。こうなってしまったから、もう過去には戻れないけど、僕は55キロっていう(吉成側の主張と)違ったとしても、全然やった方がよかったと思うんです」

――なるほど。
「リスクなんてなかったと思う。それより挑戦していくこと。今回は決まれば、単に大きなチャンスっていうだけだったはずだから」


――そんなところで天心 vs 五味戦の話に戻すと、見所はどこになりますか?
「見所ですか…、なんですかね。試合自体っていうより、五味さんはPRIDE時代から闘っていた選手だし…」

――天心23歳、五味43歳です。
「世代も全く違うしね。だからRIZINとPRIDEの闘いっていうか、入り混じりというか。そこぐらいですかね」

――RIZINとPRIDEの闘い…。
「試合自体っていうより、そこが見所かなと。今回はボクシングルールでしたっけ?」

――正式にはRIZINスタンディング特別ルール(3分2R)ですね。
「階級差もだいぶあるし」

――20キロと言われています。
「ああ……。なんとも言えないですね。難しいですね」

――1年前に、五味 vs 皇治戦があったじゃないですか。
「あー、はいはい」

――あの試合についてはどう思っていましたかね?
「僕は、大みそかだから、そういうちょっと話題になるような試合を持ってきたんだなって。まったく興味なかったですね」

――ああ、興味がなかった。
「だったら、俺とやれよぐらいにその時は思っていましたから」

――1年前の五味 vs 皇治戦に興味がなかったのはなぜですか?
「うーん、なんだろうな。五味さんてホントにレジェンド級の選手なので、そもそもそういう使い方はどうなのかとも思うし、言ってしまえば総合の選手だし、パンチもそこまで得意な選手かっていうと、そうでもないと思うし。皇治選手もパンチが強いわけでもないし。その二人のボクシングルールって誰が見たいのかなあって」

――となると、今回の天心 vs 五味戦も似たようなものを感じますか?
「まあ、(皇治戦と違うのは)天心はもうボクシングに転向するし、テクニックもすごいので、そこの技術とスピードが見れるんじゃないですかね。体格差のある五味選手に、天心がどう闘っていくのかには見応えがありますけどね」

――唯一あげるとしたら、そこを見ろと。
「いわゆる勝負論はないと思うんですよ。体重差がありすぎるし。それよりも、お互いがどんなものを見せてくれるのかだけですよね。どっちが勝つ勝たないじゃなくて」


[文:Show大谷泰顕]

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