ロシア選手権は7位…フリーで万雷拍手も フィギュアスケートのロシア選手権で、25歳のエリザベータ・トゥクタミシェワは合計224.40点で7位に終わり、北京五輪出場が厳しくなった。国内外のフィギュアファンから高い人気を誇るベテランに、母国の識…

ロシア選手権は7位…フリーで万雷拍手も

 フィギュアスケートのロシア選手権で、25歳のエリザベータ・トゥクタミシェワは合計224.40点で7位に終わり、北京五輪出場が厳しくなった。国内外のフィギュアファンから高い人気を誇るベテランに、母国の識者からは労いの言葉が送られている。

 トゥクタミシェワはショートプログラム(SP)で3回転アクセルの際に転倒。71.28点と得点が伸びなかった。それでもフリーでは3回転アクセルを2本成功させ、ルッツ、フリップも美しく決めた。演技後には大きな拍手が送られ、自身をそっくりに描いた大きな肖像画もファンからプレゼントされていた。しかし、順位は7位。北京五輪代表には厳しい立場となった。

 2014年グランプリ(GP)ファイナル、15年世界選手権で優勝の実力者。初の五輪出場が期待されていたトゥクタミシェワについて、ロシアメディア「championat.com」は2012年世界選手権銀メダリストのアリョーナ・レオノワ氏のコメントを伝えている。

 レオノワ氏は「トゥクタミシェワがオリンピックに行かないのは悔しいです。その原因が昨日のSPであるのは明白です」とSPの出来を悔やんだ。しかし「強くがっかりするべきではありません、なぜなら今日という日(女子フリー)が、リーザが本当の戦士であることを示したからです。彼女は素晴らしく、そしてクリーンに滑ることができる」と称えた。

トゥクタミシェワはSNSで感謝「信じられないエモーション」

 レオノワ氏は「昨日(女子SP)の3回転アクセルの転倒が手違いであったことを証明しました」と続け、さらに「今日(女子フリー)の彼女を見守ることは非常に心地よかったです。彼女は打ち勝った」「大きな大会のリンクでリーザを待ちましょう。彼女を世界選手権で見ることを期待します」とも語っている。

 また「championat.com」は、ソルトレイクシティ五輪男子シングル金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏のコメントも紹介。トゥクタミシェワのコーチを務めるアレクセイ・ミーシン氏がSPの後「これが人生だ」と語ったことを振り返りながら、ヤグディン氏はこのように話している。

「リーザは世界女王で、欧州女王でロシア女王です。14回、この大会(ロシア選手権)で演技しました。しかし今、選手はすでに違ったやり方で滑ります」「ロシア代表の最終的なメンバーはコーチ会議が決定します。どうなるかは知りません。でも今、ワリエワ、シェルバコワ、トルソワに対して競争するのは無益です」

 母国識者から様々なコメントを受けたトゥクタミシェワだが、自身のインスタグラムではファンに感謝。「信じられないほどのエモーションと励まし、エネルギーでした!」「すべての願望、プレゼント、プラカード、花にありがとう!! 愛しています!! いつもあなたのトゥクティク」と文面に書き込んでいた。(THE ANSWER編集部)