アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、競馬番組などで活躍する横山ルリカさんに、今年最後の大一番であるG…

 アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、競馬番組などで活躍する横山ルリカさんに、今年最後の大一番であるGI有馬記念(12月26日/中山競馬場・芝2500m)について展望を聞いた。



有馬記念の展望を語った横山ルリカさん

【馬券的に面白くなりそうなレース】

 今年の有馬記念は、グランプリ4連覇を狙うクロノジェネシス(牝5歳)vsエフフォーリア(牡3歳)を筆頭とした3歳勢、という構図だと思います。

 しかし、クロノジェネシスは前走がフランス遠征の凱旋門賞。このローテーションで過去に勝ったのはオルフェーヴルだけですね。3歳馬は力で言えば、エフフォーリアが最上位という感じではありますが、意外にエフフォーリアは1番人気で勝ったのは2歳新馬のみで未知な要素もあります。タイトルホルダー(牡3歳)やステラヴェローチェ(牡3歳)、アサマノイタズラ(牡3歳)は有馬記念が向きそう。

 今回の有馬記念は馬券的に面白くなりそうだなと思っています。中山2500mのGIは有馬記念しかないので、非根幹距離の適性がある馬を重視したいと考えています。

 まず、クロノジェネシスとエフフォーリアの2頭がどちらも馬券圏外に飛ぶということは考えにくいですね。

【「2強」に対する評価は?】

 悩ましいですが、心情的にはクロノジェネシスを中心に応援したいです。GI宝塚記念(阪神・芝2200m)で2020年、21年と連覇しパフォーマンスがいいので、2500mはやや長いのかなという気もするものの、去年の有馬記念でも勝っていますし、非根幹距離の適性も高いです。

 ひとつ気になっているのは、斉藤崇史調教師の追いきり後のコメントが、「もの足りない」だったこと。その「もの足りない」の尺度がどの程度なのかですよね。それでも、同じ世代で戦ったグランアレグリアやラヴズオンリーユーが有終の美を飾っているので、クロノジェネシスは盤石のローテーションや調整過程ではないのかもしれませんが、GIを4勝している実力も考慮して、中心に置きたくなります。

 エフフォーリアは、同じように2002年のGI天皇賞・秋を3歳で勝ったシンボリクリスエスがその年の有馬記念を勝っています。天皇賞・秋を3歳で勝つこと自体、すごく強い馬でないとできません。中山でも、GI皐月賞で勝利と強い競馬ができていますし、皐月賞馬の有馬記念の成績も過去10年で2勝、2着1回とパーフェクト連対です。タイトな展開になっても、スローの末脚勝負でも結果を出している馬なので死角も少ない。人気になって、前がやり合う形になった場合に何かに出し抜かれる可能性はありますが、一番軸にしやすそうな雰囲気だと感じています。

 エフフォーリア以外の3歳馬も注目です。有馬記念の3歳牡馬の複勝率は40%で、前走GI菊花賞組に絞ると複勝率60%で重視できます。しかも、菊花賞の勝ち馬は複勝率パーフェクトなんです。ただそれは1番人気で菊花賞を勝っている馬なので、4番人気でマークされず、いい感じに自分のペースで逃げられたタイトルホルダーに当てはまるかどうかですね。しかも、菊花賞の時に騎乗した横山武史騎手がエフフォーリアに騎乗。いかせてしまってはマズいという加減はわかっていると思うので、早めに捕まえにいくとすると、パンサラッサ(牡4歳)やディープボンド(牡4歳)もいるし、全体の流れにも影響しそうです。

【データに基づく有望な「穴馬」たち】

 そこで、どちらかといえばステラヴェローチェのほうに魅力を感じます。菊花賞で人気を背負って4着に敗れて、有馬記念で巻き返すというのはブラストワンピンースと同じ流れ。菊花賞は3000mと距離が長かったし、展開も後ろには少し不利で、GⅡ神戸新聞杯からの反動もあったのかなとも。そのなかで脚を使って4着は地力もある証拠。クラシックで安定した走りを見せた能力もあって、クロノジェネシスと同じバゴ産駒なので有馬記念は向きそうです。馬場が渋っても問題ありません。

 アサマノイタズラはコーナリングが抜群にうまいし、中山で田辺裕信騎手というのも怖い要素です。あるトラックマンさんからアサマノイタズラについて「馬が変わってきた」という話も先週聞きました。中山、非根幹距離はGⅡ朝日セントライト記念で勝っています。前が速くなる展開で上がりがかかった時に、ステラヴェローチェともどもドーンと来そうです。2014年の菊花賞で16着だったトゥザワールドが有馬記念で2着になった例も後押しになります。

 昨年、サラキアがGⅠエリザベス女王杯2着、有馬記念2着の結果を残したように、前走エリザベス女王杯組も侮れません。サラキア、クイーンズリング(2017年2着)のいずれも非根幹距離の府中牝馬Sからエリザベス女王杯を使って有馬記念に駒を進めて、勝ちはしませんでしたが、波乱の要素となりました。

 今回はアカイイト(牝4歳)が2着に入れば十分に穴になるはず。前走エリザベス女王杯は自分から動いていって、内回りコースで大外から差しました。展開も向いたといえば向いたけれども、フロックでなければ、今回も好走できる要素が詰まっているレース。キズナ産駒はタイトな展開や、上がり3ハロン34秒台後半から35秒台といったレースで好走しやすいので有馬記念の特徴に当てはまっていますし、20戦のキャリア中19戦が上がり3ハロンが3位以内。エリザベス女王杯も普段の京都外回りではなく、宝塚記念と同じ阪神の内回り2200mで、3コーナーから長くいい脚を使って上がりも速くまとめたのは、適性でもデータからも絶対に抑えたい1頭です。

 キズナ産駒でいうと、ディープボンドの追いきりがすごくよかったと聞いています。クロノジェネシスと同じ凱旋門賞帰りではありますが、キズナ産駒の得意な条件が有馬記念ではまりそうですし、本当にスタミナ自慢の馬なので、パンサラッサやタイトルホルダーが前へいっても気にしないで自分の競馬をできるのも強みです。春のGⅡ阪神大賞典のぶっちぎりは未だに印象に残っています。コントレイルが引退し、ディープボンドがこの世代を引っ張っていくのかなという感じもあります。

 2021年も引き続きコロナ禍でしたが、コントレイルやグランアレグリアの感動的なラストランや、ラヴズオンリーユーが史上初の同一年海外GⅠ3勝で締めくくる偉業を達成、ソダシが白毛馬初のクラシック制覇、武豊騎手が朝日杯を制しJRA・GⅠ完全制覇に王手などなど、競馬界ではたくさんの記録にも記憶にも残る出来事がありました。2022年も全人馬の無事を願いながら競馬を楽しみたいと思います。

【profile】 
横山ルリカ(よこやま・るりか) 
1991年9月27日生まれ。神奈川県出身。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。