ロシア選手権女子SP、非公認ながら世界歴代最高を記録「とても幸せです」 フィギュアスケートのロシア選手権は24日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、15歳カミラ・ワリエワが非公認ながら自身の世界最高得点を上回る90.38点で首位発進を…

ロシア選手権女子SP、非公認ながら世界歴代最高を記録「とても幸せです」

 フィギュアスケートのロシア選手権は24日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、15歳カミラ・ワリエワが非公認ながら自身の世界最高得点を上回る90.38点で首位発進を決めた。北京五輪金メダル本命のロシア勢で今季絶好調の逸材に対し、五輪公式サイトも「北京五輪へビッグステップ」「15歳のセンセーション」などと報じた。

「絶望」の異名を取るワリエワらしい、まさに他選手にとっては「絶望」としか言いようがない演技を見せた。冒頭の3回転アクセルを完璧に決めると、3回転フリップ、後半の3回転ルッツ―3回転トウループの連続ジャンプも成功。サンクトペテルブルクのリンクでミスのないSPを演じた。表示されたのは90.38点。非公認ながら自身が持つ世界歴代最高87.42点を上回る異次元の得点を叩き出した。

 81.46点だった大会3連覇中の2位アンナ・シェルバコワらを大きく引き離し、首位発進。五輪公式サイトは「ロシア選手権でカミラ・ワリエワが非の打ち所がない演技を披露」と見出しを打って報じた。「カミラ・ワリエワが金曜のロシア選手権で華麗なSPの演技を披露し、2022年北京五輪に向けてビッグステップを踏んだ」「15歳のセンセーションは90.38点を残し、ライバルたちを引き離した」と称賛した。

 本人は「とても幸せです。リンクの雰囲気は本当に温かったです。その瞬間なんとか自分を奮い立たせることができて嬉しかったです」と振り返ったという。北京五輪では表彰台を独占するのではないかとの前評判もあるほど、異次元のレベルで熾烈な代表争いを繰り広げているロシア勢。なかでも、今季シニアデビューしたばかりの15歳が、一歩抜け出ようとしている。(THE ANSWER編集部)