予想が難しいプレーとチーム戦術予想だにしないプレーを繰り出す選手を止めることは困難だ。加えて類まれな攻撃センスを兼ね備え…
予想が難しいプレーとチーム戦術
予想だにしないプレーを繰り出す選手を止めることは困難だ。加えて類まれな攻撃センスを兼ね備えていればなおさらだろう。関東第一の攻撃を統べる肥田野蓮治は、まさに「予想を上回ってくる」選手である。
身長180cm、レフティーのテクニシャン、10番。これだけでも何かやってくれそうな気がするが、上述の通りとにかく予想が難しい。顔を上げた状態のドリブルに視野の広さも相まってピッチ上の状況を把握。左足から予期せぬタイミングとスペースへラストパスを供給する。体格を活かしたキープ力も持ち合わせ、ボールを持てば「何か」をやってくれる。
そこへチーム戦術も絡んでくる。関東第一は対戦相手に応じ、3バックと4バックの可変システムを採用している。加えてサインプレーも駆使するなど、何をしてくるか分からない。つまり、戦術との相乗効果で肥田野のプレーを予想することはより困難になるのだ。
肥田野は選手権出場を決めた東京都大会決勝でも2得点に絡む活躍で、その実力を証明してみせた。関東第一が、肥田野が大舞台で何をみせてくれるのか。今から期待して待とう。
