NGT48 西村菜那子箱根駅伝予想インタビュー 後編 前編:駒大、青学大を脅かす「激推し」の大学は?>> インタビュー前編で、2022年の箱根駅伝の上位予想をしたNGT48の西村菜那子さん。さらに箱根駅伝ファンとして、「山の神が出てほしい」…

NGT48 西村菜那子
箱根駅伝予想インタビュー 後編 前編:駒大、青学大を脅かす「激推し」の大学は?>>

 インタビュー前編で、2022年の箱根駅伝の上位予想をしたNGT48の西村菜那子さん。さらに箱根駅伝ファンとして、「山の神が出てほしい」と、5区でのヒーロー登場を熱望している。


西村さんが予想した

「山の神」候補と、上位7位の「神セブン」は?

 前回は帝京大・細谷翔馬が1時間11分52秒で区間賞。前々回は東洋大・宮下隼人が1時間10分25秒の区間記録を樹立している。今年4年生のふたりは今回も5区で出場する可能性が高いが、西村さんは「山の神」候補として別の選手を推す。11月13日の激坂最速王決定戦2021(登り13.5㎞の部)で、前回の箱根5区で区間2位と活躍した創価大・三上雄太(4年)ら上り候補の選手たちを抑え、大学の部で優勝した國學院大・殿地琢朗(どんぢ・たくろう/4年)だ。

「殿地選手は出雲も全日本も出ていないので、どんな活躍をしてくれるのか本当に楽しみです。前回は5区で区間8位でしたけど、前々回はアンカーで総合3位を勝ち取った姿がすごく印象に残っています。殿地選手が活躍することを、ファンの方からは『どんちゃん騒ぎ』と言われているみたいなので、今回もどんちゃん騒ぎをしてほしいなと思いますね」

 國學院大は全日本大学駅伝で過去最高の4位に入るなど戦力が充実している。5区殿地が快走すれば、優勝争いに加わるかもしれない。

 では、5区で区間賞獲得経験者のいる帝京大と東洋大はどうか。

「帝京大は他の上位校と比べて、入学時の選手のレベルは高くないと思うのですが、育成力がすばらしいです。全日本は13位でしたが、例年、箱根に向けて調子を上げてくる印象もあります。中村風馬選手(4年)は全日本6区で区間2位。遠藤大地選手(4年)は箱根3区のスペシャリストですし、細谷選手も5区で活躍してくれると思います」

【総合7位までの予想を発表!】

 東洋大は宮下と、前回2区で好走した松山和希(2年)を欠いた出雲駅伝で3位に入ったが、ふたりが復帰した全日本大学駅伝は10位と振るわなかった。

「主将の宮下選手がいろいろ背負いすぎている感じがしますし、東洋大はシード権を取れるのかちょっと心配している方も多いと聞きます。それでも、前田義弘選手(3年)は毎回しっかりと走る選手ですし、スーパールーキー石田洸介選手も活躍して打開してほしいです」

 山上りに関しては、「誰が入るかわかりませんが......東海大の5区がいいらしい、という話も聞いています」と西村さん。東海大はエース石原翔太郎(2年)を欠いた影響もあり、出雲は9位、全日本は12位に終わった。前回3区で区間賞の石原は、箱根も登録メンバーから外れたが、西村さんが聞いた話が本当であれば5区でドラマを作るかもしれない。

 西村さんは今大会の順位予想を考えており、前回の上位校と併せて7位までの"神セブン"を紹介してくれた。

「1位・駒澤大、2位・青学大、3位・順大、4位・創価大、5位・國學院大、6位・早稲田大、7位・帝京大です。実は、この取材の前日まで青学大を1位にしていたんですけど、変えました。まだまだ本番まで、私のなかでも予想順位が変わると思います(笑)。それぐらい大混戦なんですよ。

 こういうことを言うとお叱りの声があるかもしれませんが......例年、強豪とされる大学がシード権を逃すと予選会が盛り上がります。今回ほど各校の実力が拮抗していることはあまりないので、そういうこともあるかもしれません」

 早大は前回6位で、今季も出雲と全日本で6位。中谷雄飛(4年)、太田直希(4年)、井川龍人(3年)の10000m27分台トリオを軸にメンバーは粒ぞろいだが、なかでも西村さんは中谷の走りに注目しているという。

「中谷選手は私と同じ長野出身ですしね。早大はトラックに強いイメージがありますし、区間配置がハマれば面白い。中谷選手は前回と同じ3区でしょうかね」

【シード権を狙えそうなのは?】

 神セブン入りは逃したが、西村さんは中央大もシード権獲得をする可能性が高いと予想している。

「中大は正直、全日本(8位)でシード権を獲得するとは思っていませんでした。でも、予選会で悔しい思いをされた三浦拓朗選手(4年)が、5区で3人抜きを演じましたね。三浦選手は駅伝に強いイメージがあるので、後輩たちにシード権を置き土産に卒業するんじゃないでしょうか。三浦選手は早大・中谷選手と仲よしみたいで、中谷選手のSNSにたびたび登場しているんです。一緒に頑張ってほしいなと思います」

 なお、中大がシード権を獲得すれば10年ぶりとなる。

 個人としては、法政大・鎌田航生(4年)の走りと"コメント"に注目しているようだ。

「鎌田選手は1年時のインタビューが噛み噛みだったんですよ。それが、前回の1区で区間賞を獲得したあとのコメントはめちゃくちゃしっかりしていて、一部ファンがザワついたんです。今年も、たくましい区間賞インタビューを聞きたいですね」

 現在24歳の西村さんにとって、箱根駅伝の出場ランナーは基本、年下になる。しかし、今回は"お兄さんランナー"の出場が有力視されており、西村さんは喜んでいる。

「駿河台大の今井隆生選手(4年)は31歳です。中学教員をやられていたんですけど、お酒を我慢して走っているそうです(笑)。また、関東学生連合の古川大晃選手(東大院D1)は26歳。九州大の大学院を経て、東大の大学院博士課程に進んで、今回メンバー入りを果たしました。私よりも年上の選手がふたりも走るかもしれません。

 選手たちにはさまざまなストーリーがあるので、みなさんも注目してもらいたいですね。もちろんレース展開も含め、今回の箱根駅伝も本当に楽しみです!」