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NYジャイアンツでスーパーボウルへの出場経験もあるRBジョージ・アダムスの息子であるジャマル・アダムス(ルイジアナ州立大=LSU)は、フットボール選手となるべく育った。父・ジョージは1985年のドラフトで1巡目指名を受けたが、負傷のため思うように活躍ができなかった。「同じ思いをさせたくない」という思いから、ジャマルにはタックルをする側の守備に回らせたそうだ。

父の子を想う気持ちが実ったのか、若くしてその才能は開花した。DBの選手層が厚いLSUだが、その中でも1年生の時点で多くの出場機会を得るほどの選手となった。先発も2回経験しており、大学最初のシーズンをタックル66回、パス阻止5回、スペシャルチームでのタックル10回で終えた。2年生になると、先発出場する機会も増えタックル67回、4インターセプト、パス阻止6回と1年時よりさらなる成長を見せ、AP通信によるオールSECの2軍に選出された。また、3年時にはAP通信によるオールSEC の一軍に選出された。記録は76タックル、1インターセプト、パス阻止4回だった。

LSUに在籍した3年間で計209回のタックルを決めている、生粋のタックラーである。ラン守備ではDLとLBに加わり8人目の選手として期待ができる。パス守備では視野が広く反応も早いためゾーンディフェンスを得意としている。また、腕の長さと力の強さを活かして TEをマークすることができる貴重な人材だ。QBの目線を読むことも得意としており、常にボールの近くでプレーをすることができる。

短所としてまず目につくのは直線スピードがやや遅いことだ。40ヤード走のタイム4秒56は一流DBとしては一段階劣る。足の速いWRには簡単に振り切られてしまう恐れがあり、マンカバーに向いているとは言い難い。ボールハンドリングも得意というほどではなく、位置取りのうまさのわりにインターセプト数が伸びてこない、といった印象だ。

生まれながらリーダーとしての素質をもつアダムスは、LSUではチームを引っ張る役割も担っていた。他の守備選手に指示を出すことも多く、守備力に課題を持つチームにドラフトされたなら、立て直しの要因となれる可能性もある。フィールドでのプレースタイルは同じLSU出身のタイラン・マシュー(アリゾナ・カーディナルズ)に似ている。これはアダムス本人も認めていることであり、片方だけのアイブラックを含め、多くの影響をマシューから受けている。

LSUからは過去にもたくさんの優秀なDBが排出されており、アダムスはLSU出身選手間の繋がりを誇りに思っている。NFLでもマシューのようなブリッツとタックルに期待が集まっている。