「前編」ではタイトルホルダーの不安材料を挙げ、消しの評価としたが、「後編」ではタ…

「前編」ではタイトルホルダーの不安材料を挙げ、消しの評価としたが、「後編」ではタイトルホルダーに代わる本命、そして穴馬5頭を含めた対抗以下の結論を紹介する。

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■小柄なだけではないメロディーレーン

本命には、前走の天皇賞・秋でコントレイルを下したエフフォーリアを指名する。黄金世代の大将格とも評される3歳牡馬だが、コントレイルやグランアレグリアを下した天皇賞・秋のレース内容に加え、今回の舞台となる中山競馬場で行われた皐月賞でも強い勝ち方をしているだけに文句のつけようがない。競馬センス、スタミナ、スピードともに現役トップクラスで、名馬の道を歩める資格は十分といったところだ。

対抗はステラヴェローチェ。前走の菊花賞は上がり最速の末脚を繰り出すものの4着に敗れてしまったが、これは神戸新聞杯での疲れによるものだろう。むしろ同じ神戸新聞杯組のレッドジェネシス、モンテディオらが二桁着順だったのに対し、しっかりと掲示板を確保できたことを評価すべきで、バゴ産駒の最高傑作の呼び声高いこの馬にも黄金世代を牽引するだけの能力はある。ここもしっかりマークしておきたい。

以下、押さえでクロノジェネシス、アサマノイタズラ、アカイイト、アリストテレス、ウインキートス、メロディーレーンとする。アカイイトの前走はエリザベス女王杯だったが、昨年のサラキア(11人気2着)や17年のクイーンズリング(8人気2着)など前走エリザベス女王杯組が度々穴をあけており、この2頭はいずれも府中牝馬からエリザベス女王杯、そして有馬記念という非根幹距離のローテを歩んで好走していた。アカイイトは府中牝馬Sで7着、エリザベス女王杯で勝利をあげ有馬記念に駒を進めてきているだけにここでもマークするべきだろう。

また、メロディーレーンは前走・古都S(3勝クラス)を勝利しオープン入りを果たした小柄な牝馬だが、注目すべきは350キロ前後の馬体重ではなく、「間隔をあけた休み明け」で強い勝ち方をしていることと、19年の菊花賞でワールドプレミア(有馬記念3着)に0秒4差の5着に好走するスタミナがあるということだ。4カ月の休み明けだった前走に加え、5カ月半の休養を挟んだ海の中道特別(2勝クラス)でもOP入りを果たしているアドマイヤポラリスを下すなど間隔をあけた方が能力を発揮できるタイプで、小柄な牝馬だからこそ「一戦必勝タイプ」なのだろう。ファン多きアイドルホースになりつつあるが、間隔の狭いジャパンC組や下降線を描いてしまっているベテラン勢よりも、勝って挑むことができる臨戦過程は評価すべき。格下感は否めないが、先行馬が早期に脱落する展開となった場合、その豊富なスタミナを武器に浮上する可能性もあるだけに抑えておいて損はないだろう。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)