元ダブルス世界ランキング1位のティメア・バボス(ハンガリー)が、「全豪オ…
元ダブルス世界ランキング1位のティメア・バボス(ハンガリー)が、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)を辞退した。その理由として、新型コロナウイルスに関する大会の運営に不安があることを挙げている。伊ニュースサイト UBI Tennisが報じた。【関連記事】グランドスラム王者、ワクチン接種の義務化を理由に「全豪オープン」欠場
主に女子ダブルスで活躍している28歳のバボスは、「WTAファイナルズ」で2017年から3連覇、「全仏オープン」で2019年から2連覇を果たしている。「全豪オープン」では、クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と組んで2018年と2020年に優勝、2019年に準優勝。そんなバボスが自身のInstagramに声明を投稿し、来年の「全豪オープン」に参加しない旨を明かした。新型コロナのワクチン接種が義務づけられている同大会だが、バボスは大会期間中に感染した際のルールが曖昧であることや、感染が拡大している新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に対する懸念が理由だと語る。
「この決断は経済的にはマイナスになるけど、お金や成功がすべてではないわ。私は単純にオーストラリア政府の対策に共感できないのと、隔離生活を強いられる可能性があることやその環境を考えると躊躇せざるを得なかったの。大会中に感染者が出たら?2020年の“全米オープン”の時のように濃厚接触者も隔離されたり出場を辞退させられるの?こういうことについての情報が一切ないから、もし2週間も隔離生活を送るようなことになったらそれまでの努力が水の泡だわ」
実際、バボスは第1シードとして女子ダブルスに出場していた2020年の「全米オープン」において、2回戦を前に棄権を強いられるという苦い思いをしている。ペアのムラデノビッチが、直前に陽性反応となったブノワ・ペール(フランス)の濃厚接触者だとして滞在先のホテルから出られなくなってしまったからだ。
今年2月に行われた「全豪オープン」ではすべての選手がオーストラリア入国時に2週間の隔離生活を送らなければならなかったが、今年はこのようなことはなく、選手は入国前と入国時に検査を受けるだけだとオーストラリアテニス協会(TA)は発表している。一方で、同国のニューサウスウェールズ州では、ワクチン接種を終えた人でさえ同州に到着した際に72時間の隔離生活を送らなければならないというガイドラインを定めており、新型コロナの再流行が起き始めている中、選手が同様のルールを科されることがないかは今のところ不明だ。
バボスは「前回の大会は快適だったとは言えないわ」と振り返る。「(隔離中は)ホテルの部屋から一日5時間しか出られなくて、その間に練習やトレーニング、コンディショニングや食事を全部済まさなければならなかったの。来年は今年とは違うと言っているけど、ニュースを追っている限り、そんな風には思えないわ。このような結果になったことは残念だけど、私は良い決断をしたと思っている」
ワクチン接種の有無は明かしていないが、バボスは今年すでに2回も新型コロナに感染しているという。「全豪オープン」には2013年から8年連続出場中だった。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2018年「全豪オープン」でのバボス(右)とムラデノビッチ(左)
(AP Photo/Dita Alangkara)