ロッテの球団公式マスコット「謎の魚」が17日夜、本拠地ZOZOマリンスタジアムで引退セレモニーを行った。可変型キャラク…
ロッテの球団公式マスコット「謎の魚」が17日夜、本拠地ZOZOマリンスタジアムで引退セレモニーを行った。可変型キャラクターとして2017年に登場。完全なサカナ型の第一形態に始まり、今年4月6日の最終形態まで6回の進化を遂げ、今季の序盤に「ナゾノサカナ」でCDデビューを果たしたが、シーズン終了後に引退することを電撃表明していた。

ロッテの「謎の魚」の引退セレモニーのキービジュアル(球団ツイッターから)
謎の魚は引退理由を「体力の限界」としている。引退セレモニーでは最終形態が歴代の進化形態に胴上げされるという謎のシーンがあり、「最後は胴上げもしていただいて、感無量のビッグフィッシュです。ただ、あまりにも寒さに鳥肌が立ちました。グフフフ。この後はとりあえず豚骨ラーメンを食べて温かいお風呂に入って布団にくるまって寝ようと思います」と球団を通じてコメント。
今後については「何も決めていません。未定です。朝はヨガのYouTubeを見て健康的に過ごします。年末はいろいろと慌ただしいので、まずは年賀状を書いて年明けに考えます。それでは皆様、お世話になりました。お元気で。本当に幸せな5年間でした。ばいちゃ!」と続けた。
ロッテではフランチャイズが川崎から千葉・幕張に移転した1992年に、カモメがモチーフの「マーくん」が登場。来年で30年を迎える球界でも指折りのベテランマスコットとなっている。一方の謎の魚は5年で引退。マスコットとして将来に球場に戻ってくる可能性もあるが、ひとまず任務を終えた。

引退セレモニーでは「謎の魚」の歴代形態が勢ぞろい(千葉ロッテマリーンズ宣伝部の公式ツイッターから)
球団マスコットの元祖は広島の「カープ坊や」といわれる。ただし、ペットマークとして1965年に登場した「ミスタージャイアンツ」があり、初代は長嶋茂雄の太眉、王貞治の丸い目、監督だった川上哲治の出っ腹を表現した人間型キャラクターだった。大リーグで最古参のキャラクターは1963年にデビューしたメッツの「ミスターメッツ」といわれ、頭が野球のボールになっているのが特徴だ。
球団マスコットのビジネス戦略は熱い。プロ野球で一、二の人気を集めるのが中日の「ドアラ」とヤクルトの「つば九郎」。2体で合同ディナーショーを行ったほか、ドアラは書籍や写真集などが激売れしたことも。最近ではつば九郎はこのオフにFA宣言し、球界以外の企業や地方自治体からもオファーが殺到。FAで残留する可能性もあるが、今後が注目されている。
ちなみにロッテマリーンズとしてはマーくんの前に「初代カモメマスコット」が存在していた。ロッテオリオンズ時代には風船ガムを膨らませる「バブル坊や」がマスコットになっていたほか、東京オリオンズだった1966年には桃太郎のイラストをペットマークに採用していた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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