球場の新たな”エンターテインメント”になっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第9回をお届けする。今回は、アサヒビールの「HARUKA」…

球場の新たな”エンターテインメント”になっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第9回をお届けする。今回は、アサヒビールの「HARUKA」さん、だ。

■スポーツ観戦好きの21歳、大学の教室から友人と電話で売り子に応募

 球場の新たな”エンターテインメント”になっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第9回をお届けする。
 
 今回は、アサヒビールの「HARUKA」さん、だ。

 福岡市内の大学に通う「HARUKA」さんは、色白、黒髪と“和”の雰囲気を感じさせる21歳だ。それもそのはず。2歳から日本舞踊に勤しみ、3月には、若くして師範試験に合格したという異色の経歴の持ち主だ。

 両親の影響で始めたという日本舞踊。これまで数多くの劇場や芸術祭で踊りを披露してきた。

「大学に入ってから(日本舞踊が)楽しくなってきて、今では以前よりもやっています。昔よりも踊れるようになりましたし、拍手とかをもらえると、また踊りたいと思えます」

 そんな「HARUKA」さんが、なぜ売り子に挑戦しようと思ったのか。「スポーツ観戦は好きなんです。ヤフオクドームにも何回か来ていて、その時に売り子さんを見て楽しそうだな、と思っていたんです」。友人と大学の教室から応募の電話をかけて、この世界に飛び込んだ。

■好きなタイプはクールで落ち着いた男性、ホークスでは明石選手

 大学の授業、日本舞踊に並行して続けている売り子の仕事。「キツイですけど、楽しいです。お客様と接することが好きなので、お話することが楽しいです。タンクが重いので、肩凝りがキツイですけど…」と、今季で4年目になる。

 大学4年生となり、多忙な日々に、さらに就職活動も加わる。日本舞踊だけでなく、大学入学後に三味線も始め、歌舞伎鑑賞も大好き。日本文化に魅了されているだけに就職の希望も「(歌舞伎の公演などが行われる)博多座で働きたいです」という。

「将来も日本舞踊の世界で生きていたいですけど、今、日本舞踊をなさる方はすごく少なく、それだけでは、なかなか暮らしていけない。就職して、お稽古もしながら、いつか日本舞踊を教えられるようになったらいいな」との夢も胸に秘めている。

「無口な、落ち着いた感じの男性が好きですね。ホークスの選手なら、明石選手。クールな人が好きで、物言わず引っ張ってくれる人がいいです」という「HARUKA」さんは、一塁側内野席と右翼席にいる。目印などは身につけていないが、黒髪のロングヘアーが、彼女のトレードマークだ。

「笑顔で話しかけてくれるお客様には嬉しくなります。お声をかけていただけましたら、舞台で培った笑顔で駆けつけます!」

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani