現地16日から始まったエキシビション大会「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(UAE・アブダビ/12月16…

現地16日から始まったエキシビション大会「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(UAE・アブダビ/12月16日~12月18日/ハードコート)の男子シングルス準決勝が行われ、決勝カードが決定した。英BBCなど複数のメディアが報じている。【実際の写真】アブダビ大会でのマレーとナダル【実際の動画】観客の待つコートへ出て行くナダル【実際の写真】アブダビの2009年大会決勝でも対戦していたナダルとマレー

17日に行われた3試合の中で最も注目を集めたのが、元世界王者同士の対戦となったラファエル・ナダル(スペイン)とアンディ・マレー(イギリス)による準決勝。足の怪我により8月を最後に大会に出場していなかったナダルの復帰戦となったこの一戦は、マレーが前日に「二人ともおじさんにしてはいいプレーを見せられればいいね」とジョークを交えて語っていた通りの好ゲームとなった。

第1セット、ナダルは最初の2つのサービスゲームをいずれもラブゲームでキープするが、第3ゲームで手にしたブレークチャンスを逃すと、3つ目のサービスゲームをマレーに破られる。ラリーの多くを制したマレーが第1セットを6-3で取った。第2セットに入ってナダルがギアを上げたものの、アンフォーストエラーの多さで相手の反撃を許してしまう。マレーが何度かチャンスを作るもブレークまでは至らないという状態のまま5-5で迎えた第11ゲーム、マレーがついにブレークに成功。マレーはサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームで40-15としてマッチポイントを2本握り、1本目はしのがれたが2本目を決め、6-3、7-5のストレート勝ちを収めた。

マレーが股関節の怪我に長らく苦しんでいたこともあり、両者が対戦したのは5年ぶり。最後の対戦は2016年の「ATP1000 マドリード」準決勝で、この時はマレーが勝利していた。ツアーではナダルが17勝7敗と大きく勝ち越すも、このアブダビ大会では今回を含めてマレーの3戦3勝だ。

離脱中は足のリカバリーに専念していたため本格的なトレーニングを再開したのは2日前だと語るナダルは、2時間近い試合を終えた後、「僕にとってこれはカムバックだ。悪い試合ではなかったよ。アンディは復帰戦で対戦するには楽な相手じゃないからね。長時間にわたって真剣勝負をすることができて、前向きな気分だ。何ヶ月も1試合も戦っていなかったことを考えれば、思ったよりもいいプレーができた。何度も楽しくプレーした大会に戻って来られたことは特別だね。いろんなことがあったアンディがこんな高いレベルでプレーしているところが見られて良かった」とコメント。

一方のマレーは、目を潤ませながら以下のように述べた。「僕とラファは何年もタフな試合をしてきた。ここしばらくは二人とも怪我などに悩まされていたから対戦していなかったけどね。彼とまた戦うことができて良かった」

そしてナダルのパフォーマンスに対しては以下のように話している。「ラファはいつもよりミスが多かったけど、それは復帰したばかりだと普通のことなんだ。特にここのコートは少し球足が速いしね。でも、かなりいい動きを見せていた。それこそが彼のテニスにとって大事な部分なんだ。彼が心身的にいい状態で、試合ごとに調子を上げていくことを祈っているよ」

マレーと決勝で対戦するのは世界ランキング5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)。準決勝では世界14位のデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-6(5)、3-6、6-4のフルセットで破っている。

また、1回戦でマレーとシャポバロフにそれぞれ敗れていた世界25位のダニエル・エバンズ(イギリス)と世界23位のテイラー・フリッツ(アメリカ)による5位決定戦は、10ポイントのタイブレークまでもつれ込み、互いにマッチポイントが訪れる接戦の末、フリッツが7-6(5)、4-6、[11-9]で競り勝った。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「A Day at the Drive」でのナダル

(Photo by Daniel Kalisz/Getty Images)