全治最大8週間か、五輪行きは「今の状況だと奇跡かもしれない」 フィギュアスケートのアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が年末のロシア選手権を欠場。右手を骨折したとみられており、2月の北京五輪出場について露メディアも「代表3人に99%の確率でい…

全治最大8週間か、五輪行きは「今の状況だと奇跡かもしれない」

 フィギュアスケートのアリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が年末のロシア選手権を欠場。右手を骨折したとみられており、2月の北京五輪出場について露メディアも「代表3人に99%の確率でいないだろう」と厳しい見通しを示している。

 コストルナヤを巡ってロシア国内が揺れている。国内報道によると右手を骨折し、20日間トレーニング禁止、全治は約6~8週間とみられるが、ロシア紙「スポルトエクスプレス」は「コストルナヤがロシア選手権を断念した。これで彼女は五輪への好機を逸するだろう」と報道した。

「アリョーナ・コストルナヤが五輪に行くことは、残念ながら、今の情況だと本当の奇跡かもしれない。しかし、今、奇跡は確実にないだろう」と指摘。「彼女はシーズンの重要な試合、サンクトペテルブルクで行われるロシア選手権を欠場する。ロシアフィギュアスケート連盟のサイトにおいて、短い声明がこれに関して述べている。それは何を意味するか? 彼女自身は何もコメントできないと語っていた」と紹介した。

 その上で、ロシア選手権欠場の際に発表された「私は何も話しません」「私は何かコメントすることを許されていません」という談話も掲載。実際、ロシア勢はカミラ・ワリエワ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トルソワら逸材が揃い、競争は激しい。

 記事では「北京にはロシアの女子選手からは3人のみが出場する。そしてアリョーナはその中に99%の確率でいないだろう」と断言した。

インスタで右手にギプスをつけた写真を公開「もう4年続ける」

 北京五輪代表メンバーは年末に行われるロシア選手権、1月の欧州選手権を経て決定すると、11月にロシアフィギュアスケート連盟のアレクサンドル・ゴルシコフ会長がに語っていたことを紹介。さらに、こう記している。

「しかし、今、アリョーナが欧州選手権のロシア代表に入ることはほとんど現実的ではない。何しろその大会にはロシア選手権の1位と2位の選手が出場するのだから。3つ目の枠は、いつもそうだったようにコーチ会議が決定する。欧州選手権の後にチェンジがあるかもしれない。

 もしかしたら再び『クローズドスケート』のようなものが行われるか、誰が知っているだろうか。ただそこにコストルナヤがいるかは疑わしい。本当にえらく競争のレベルが高い――3つの枠を最低限でも6人の超ハイレベルな女子スケーターが狙っている」

 2枠は欧州選手権行きを決めたロシア選手権1、2位選手となり、最後の1枠はコーチ会議で決定。その1枠は状況次第で、非公開の選考会を指す「クローズドスケート」が行われる可能性も指摘しているが、その場合もコストルナヤは厳しい状況にあるようだ。

 その後、自身のインスタグラムで右手にギプスをつけた写真を公開し、「フィギュアスケートをもう4年続けることにしました」と次回26年大会五輪に気持ちを切り替えるような投稿をしていたコストルナヤ。怪我による離脱は無念でならない。(THE ANSWER編集部)