全米女王であり世界ランキング19位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が、新型コロナウイルスに感染してエキシビション大会「ムバ…

全米女王であり世界ランキング19位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が、新型コロナウイルスに感染してエキシビション大会「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(UAE・アブダビ/12月16日~12月18日/ハードコート)を辞退することになったのは当サイトでもお伝えした通り。その代役を、世界10位のオンス・ジャバー(チュニジア)が務めることになった。また、男子の方でも顔ぶれが一部変わっている。UAEのニュースメディア Gulf Newsなどが報じた。【実際の投稿】ラドゥカヌ、ティーム、ルードの代役はこの3人!

現地16日に行われる試合で「東京オリンピック」の女子シングルスで金メダルに輝いた世界23位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦する予定だったラドゥカヌは、現地で受けた新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、現在は隔離生活を送っている。急遽その代役を務めることになったのが、先月キャリアハイの世界7位と、アラブ系選手として最も高いランキングをマークしたジャバーだ。

今季のジャバーは「ウィンブルドン」で準々決勝進出。6月の「WTA250 バーミンガム」では決勝で世界35位だったダリア・カサキナ(ロシア)を破ってアラブ人女子選手として初のツアータイトルを獲得。今回、アラブ人選手として初めて「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」に出場するという新たな記録を作ることになったジャバーが今の心境を語っている。

「アラブ人女性として初めて“ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ”に出場できることは誇りであり、光栄に思っているわ。2021年は私にとって素晴らしい年だった。エキサイティングな2022年のシーズンに向けて、この大会は最高のスタートになるわね。アブダビではたくさんのスポーツ大会が開催されているし、私にとってはいつだって特別な場所なの。訪れる度に人々の歓迎とサポートを受け、その素晴らしさに感動するばかりよ。アブダビのテニスファンのみなさんに最高のショーをお届けできるように全力を尽くすわ」

ジャバーは今年の5月に「WTA1000 マドリード」の3回戦でベンチッチと対戦したが、この時は第2セットの途中でリタイアしていた。奇しくも当時とはランキングがほぼ逆転した二人はアブダビでどんな試合を見せてくれるだろうか。

また同大会では、元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)と世界8位のキャスパー・ルード(ノルウェー)も直前で離脱することに。右手首の怪我からのリカバリーを進めているティームは「最も高いレベルでプレーする準備ができていない」として欠場、ルードも負傷により出場を見合わせることになった。彼らの代わりとして、世界25位のダニエル・エバンズ(イギリス)、世界23位のテイラー・フリッツ(アメリカ)が参加する。

当初は男子だけの大会として2009年に始まったこのエキシビション大会は、過去に元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)やラファエル・ナダル(スペイン)、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)などが優勝を飾っている。2017年から女子も参加できるようになったが、男子の試合が複数(今年は6試合)あるのに対して女子は1試合しかない。しかし、伊ニュースサイト UBI Tennisが報じたところによれば、大会を運営するフラッシュ・エンターテインメント社CEOのジョン・リクリッシュ氏は今後、男女の試合を同数にする考えを示している。

「女子だけの大会を別に開催するなど、内部ではいくつかの案が挙がっているが、私個人は男女一緒の大会にするのが良いというのが以前からの考えだ。これは予算やパートナー企業の意向も加味してのことで、今後は男子と同じ数だけ女子の試合も組みたい。それはとても大事なことだし、1回限りのこととしてではなく、毎年そうしていきたいと考えている。2022年には参加人数を増やして徐々にこの大会を発展させていくつもりだ」

「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」はツアーの大会という位置づけでではないものの、男女の優勝者にはそれぞれ25万ドル(約2800万円)の賞金が与えられる。これは、今年の「全米オープン」で4回戦に進出した選手の賞金26万5000ドル(約3000万円)とあまり変わらない金額だ。

「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」の試合予定は以下の通り。

■12月16日(木)

男子1回戦①:テイラー・フリッツ(アメリカ)対デニス・シャポバロフ(カナダ)

男子1回戦②:ダニエル・エバンズ(イギリス)対アンディ・マレー(イギリス)

女子:オンス・ジャバー(チュニジア)対ベリンダ・ベンチッチ(スイス)

■12月17日(金)

男子5位決定戦:1回戦①の敗者対1回戦②の敗者

男子準決勝①:アンドレイ・ルブレフ(ロシア)対1回戦①の勝者

男子準決勝②:ラファエル・ナダル(スペイン)対1回戦②の勝者

■12月18日(土)

男子3位決定戦:準決勝①の敗者対準決勝②の敗者

男子決勝:準決勝①の勝者対準決勝②の勝者

※為替レートは2021年12月15日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTA1000 インディアンウェルズ」でのジャバー

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)