WBO世界ミニマム級新王者の谷口将隆が一夜明け会見 ボクシングのWBO世界ミニマム級新王者・谷口将隆(ワタナベ)が15日、王座初戴冠から一夜明け、都内の所属ジムで会見した。前夜は東京・両国国技館で王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に…

WBO世界ミニマム級新王者の谷口将隆が一夜明け会見

 ボクシングのWBO世界ミニマム級新王者・谷口将隆(ワタナベ)が15日、王座初戴冠から一夜明け、都内の所属ジムで会見した。前夜は東京・両国国技館で王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に11回1分8秒TKO勝ち。2019年2月以来、2年10か月ぶり2度目の世界挑戦で悲願の王座奪取に成功した試合を振り返り、今後の構想を語った。

 喜びを爆発させた夜だった。2回2分10秒頃に、谷口の左がメンデスの顔面に炸裂してダウンを先取。9回は接近戦からボディーを攻め続け、11回に左が再び炸裂した。よろめいた相手に猛ラッシュを仕掛け、チャンピオンベルトを奪い取った。同門で同い年のWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人もセコンド入り。一夜明け、ともに会見に出席した。

 谷口は「いろんな人との約束を守れた。それが一番大きい」と心境を明かした。LINEなどで500件ほど祝福の連絡が届いたが、実感が湧かず「寝てないし、まだフワフワしている感じ。寝たら夢から覚めてしまう気がする」と吐露。すると、隣に座る京口から「覚めるのはええやんけ! 現実やねんから」と突っ込まれ、ジムは笑いに包まれた。

 谷口は神戸市生まれの27歳。大阪出身の京口と一緒にスカウトされてワタナベジムに入門した。将来的に2人のダブル世界戦を関西で開催する構想について、陣営の渡辺均会長は「まだ白紙」としつつ「来年の秋とかにやりたい。または大晦日の恒例になっていけば」とプランに言及。京口も「2人とも世界王者になったら関西でやりたいと漠然と思っていた」と想いを明かした。

 初防衛戦は来春を想定。谷口は「もっと強くなって防衛したい。減量がきつくなったら階級を上げることも考えている」と先を見据えた。メンデスが再戦を希望していることを聞くと「受けて立ちますよ」と歓迎。年内は休養に充て、年明けから始動する。(THE ANSWER編集部)