4回に繰り出した猛烈な攻撃「珍しい3連続アッパーを着弾」 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・両国国技館で行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)が挑戦者のWBA10位&IBF…

4回に繰り出した猛烈な攻撃「珍しい3連続アッパーを着弾」

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・両国国技館で行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)が挑戦者のWBA10位&IBF5位アラン・ディパエン(タイ)に8回2分34秒TKO勝ちした。WBA6度目(正規王者時代も含む)、IBF4度目の防衛に成功した。英メディアは試合中に繰り出された3連続アッパーに注目。「マイク・タイソンが愛する理由を再び示した」と報じている。

 モンスターがギラついた。終始押していた4回、ガードを固めるディパエンに左アッパーを高速3連発を繰り出した。会場もどよめいたシーン。英ラジオ局「トークスポーツ」は「ナオヤ・イノウエがKO前に珍しい3連続アッパーカットを着弾、マイク・タイソンが愛する理由を再び示した」と見出しを打って記事を掲載した。

「ナオヤ・イノウエが再びエリート級の技術を披露した」と評した上で「イノウエは力の差がある相手に3連続アッパーカットを着弾し、観客を沸かせた」と言及。「マイク・タイソンは以前、日本人王者への愛について熱狂的に語っていた」とし、ヘビー級レジェンドであるタイソンがかねて、日本の誇るモンスターに対して評価するコメントを述べていたことを伝えた。

 8ラウンドを要したものの、貫禄の防衛を果たした井上。2年ぶりに行われた試合だったが、パウンド・フォー・パウンドで上位に君臨する王者の試合には、海外からも熱視線が注がれていた。(THE ANSWER編集部)