本山雅志と中田浩二が直接対決
【スコア】
帝京 1-2 東福岡
【得点者】
前半21分 1-0 金杉伸二(帝京)
前半24分 1-1 川田和宏(東福岡)
後半5分 1-2 青柳雅裕(東福岡)
高校サッカー選手権では長い歴史において数々の名場面が生まれてきたが、その中でも人々の記憶に刻まれ伝説となっている試合がある。第76回大会に行われた、東福岡(福岡)と帝京(東京)による“雪の決勝”である。
インターハイと全日本ユース(現高円宮杯)を制した1997年度の東福岡には本山雅志、手島和希、千代反田充といったタレントが在籍。一方の帝京には、のちに本山と鹿島アントラーズでチームメイトとなる主将の中田浩二や、10番を背負った木島良輔らがおり、記録的な大雪に見舞われた国立競技場の舞台で両者が相対した。
オレンジの試合球が使われた雪の決戦は、前半21分に中田がゴール前に上げたロングボールを金杉伸二が頭で合わせ帝京が先制。しかし、東福岡は前半24分に右サイドからのクロスが流れたところに榎下貴三が詰め、同点に追いつく。
そして迎えた後半、本山のドリブルからチャンスが生まれ、最後は青柳雅裕が巧みに合わせて決勝点を奪う。2-1で帝京を退けた東福岡が、史上初となる高校三冠を成し遂げた。公式戦では49勝2分けの無敗を誇った“赤い彗星”は記録にも記憶にも残る常勝チームであった。