6-0の記録的大勝で頂点極める

【スコア】
筑陽学園 0-6 国見

【得点者】
前半12分 0-1 川口和輝(国見)
後半16分 0-2 平山相太(国見)
後半22分 0-3 渡邉千真(国見)
後半24分 0-4 渡邉千真(国見)
後半37分 0-5 益永康介(国見)
後半40分 0-6 平山相太(国見)

永井秀樹、三浦淳宏、大久保嘉人…。数々の名選手を育てあげ、プロの舞台に送り込んできた国見。そんな長崎の名門において史上最高とも呼べる逸材を擁し、高校サッカー選手権を席巻したのが第82回大会である。

国見のストライカー平山相太は1年生の第80回大会で1ゴール、第81回大会では7ゴールを奪い2年生ながら得点王を獲得し、全国区の存在へ。着実な成長を見せ、3年生となり迎えた本大会ではさらにアップグレードした姿を披露することになる。

準決勝の滝川第二(兵庫)戦でハットトリックを記録するなど、高校生離れした圧巻の活躍で国見を決勝に導いた平山。決勝の筑陽学園(福岡)戦でもその勢いは止まらず、1点リードした後半に左サイドからのクロスに合わせ、北嶋秀朗(市立船橋)の保持していた最多記録に並ぶ、選手権通算16得点目を奪う。

その後も背番号14の勢いは止まらず、5-0で迎えた終了間際に右サイドからペナルティエリアに侵入し、強烈なシュートを突き刺す。国見の6-0という記録的大勝と優勝に貢献し、史上初の2年連続得点王獲得と通算最多となる17ゴールを記録。まさに怪物と呼ぶにふさわしい、規格外のストライカーが選手権の歴史に名を刻むこととなった。