WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥は14日、両国国技館でIBF世界バンタム級5位のアラン・ディパエン(タイ)を迎えて防衛戦を行う。 井上にとっては約2年ぶりとなる国内での防衛戦。目標と…

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥は14日、両国国技館でIBF世界バンタム級5位のアラン・ディパエン(タイ)を迎えて防衛戦を行う。

井上にとっては約2年ぶりとなる国内での防衛戦。目標とする4団体統一に向けて、完勝が求められる一戦だ。また、本大会「PXB WORLD SPIRITS(ピーエックスビー・ワールド・スピリッツ)」は、日本ボクシング界において新たな取組みとなるPPVでの配信となる。

13日に都内で行われた記者会見で井上は、「危なげなく、いつも通り、しっかりと勝つだけ」と平常心を強調している。また、海外ブックメーカーは井上勝利は間違いないと予想し、“鉄板オッズ”を設定している。

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■「素晴らしい試合をお見せする予定」

この日の会見で井上は「2年ぶりの日本での試合になるので、自分自身もすごく楽しみにしている」と語り、「素晴らしい試合をお見せする予定」とチャンピオンとしての矜持をのぞかせた。

一方で対戦相手のディパエンも「明日は絶対いい試合になりますよ」と闘志充分。「体はバッチリ。心配なことはない」と万全ぶりをアピールした。

井上にとって今回の防衛戦は、来春のビッグマッチ、そして悲願である4団体統一に向けての通過点。実績面でもディパエンを上回っているモンスターに対して、海外ブックメーカーは“鉄板オッズ”を設定し、その勝利を確実視している。

大手ブックメーカー「Bet365」は、井上勝利に「1.02」、ディパエン勝利に「11.00」のオッズを設定。計算上は、井上勝利に1万円を賭けたとしても、わずか200円のプラスにしかならない。両者には圧倒的な実力差があるという見方だ。

日本のファンにとっては実に2年ぶりとなる国内防衛戦。「期待や想像を超える勝ち方をしていきたい」と意気込む井上だが、明日はどんなファイトを見せてくれるのか。

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文・SPREAD編集部