ダブルス世界ランキング8位のピエール ユーグ・エルベール(フランス)が、ワクチンを接種していないことを理由に、2022年…
ダブルス世界ランキング8位のピエール ユーグ・エルベール(フランス)が、ワクチンを接種していないことを理由に、2022年1月17日に開幕する「全豪オープン」を欠場することがわかった。英スポーツメディア Sky Sportsなど複数のメディアが報じている。【関連記事】大坂、錦織、西岡が「全豪オープン」エントリーリスト入り。ナダルも参戦
開催地となるビクトリア州の方針に従い、「全豪オープン」では新型コロナウイルスのワクチン接種を終えている選手のみが参加することができ、例外は一切認められていない。エルベールはワクチン接種を受けていないため、オーストラリアへの渡航を断念したと話している。
「ワクチンを打たないと行けなくなった時点から、事態が複雑になったのは確かだ。オーストラリアだけではなく、今ではアメリカやオーストリアも規制を設けているから複雑な状況だね。これがいつまで続くかわからないし、今の時代、ワクチンを打たずにテニス選手を続けるということ自体が現実的ではないのかもしれない。それでも、ワクチンを受けるかどうかは個人の自由だと思っているんだ」
30歳のエルベールは、ダブルス世界5位の二コラ・マウ(フランス)と組んで2019年の「全豪オープン」男子ダブルスで優勝している。さらに今年の「全仏オープン」ではペアとして5度目のグランドスラム優勝を、「Nitto ATPファイナルズ」では2度目の優勝を果たしており、ほかにもマスターズ大会で通算7度優勝するなど、ここ数年で最も成功している男子ペアの一つと言える。だが、エルベールのシングルスでのランキングは2019年2月にキャリアハイとなる世界36位をマークしたものの以降は低迷、今年は世界110位でシーズンを終えている。このランキングで「全豪オープン」の本戦に出るためには予選から出場となる可能性もあり、それも欠場する理由だと話す。
「できることはやるけど、今のシングルスのランキングで良いシーズンのスタートを切るためには、オーストラリア行きはあまり賢明ではないと判断したんだ」とエルベールは述べており、ヨーロッパでのチャレンジャー大会に出場しながらランキングを上げていく予定だという。
一方、接種を終えている相棒のマウは、エルベールのワクチンに対する姿勢については10月から知っており、彼の決断を尊重すると話す。「彼は、少なくとも今はワクチン接種を望んでいない。彼はそれが何を意味するかもわかっているし、これからのシーズンにどう影響するかも認識している。特に3月のインディアンウェルズやマイアミの大会でまた同じ問題に直面するだろうね。僕はワクチン接種の有無で人を判断したり、良し悪しを論じるつもりはない。彼の判断を尊重している」
マウはエルベールの代わりに、ダブルス世界27位のファブリス・マルタン(フランス)と組んで「全豪オープン」に出場する。
伊ニュースサイト UBI Tennisが確認したところによれば、来年1月にアメリカ、プエルトリコ、チリで開催されるチャレンジャー大会では選手のワクチン接種が義務づけられているとのことだ。同サイトは、特にアメリカでは1月以降のチャンレンジャー大会もワクチン接種が対象となる一方で、ツアーレベルの上位大会であれば開催地の政府に例外を認めてもらえる可能性があるという見解を示している。
ワクチン接種をしていないことを理由に「全豪オープン」を欠場することが明らかになったのはエルベールが初めてだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全豪オープン」でのエルベール
(Photo by Mike Owen/Getty Images)