【天皇杯 準決勝 浦和レッズvsセレッソ大阪 2021年12月12日 16:04キックオフ】 見ている側の感情を揺さぶる…

天皇杯 準決勝 浦和レッズvsセレッソ大阪 2021年12月12日 16:04キックオフ】

 見ている側の感情を揺さぶる選手たちだが、インプレー中にはプロの選手として自身がエモーショナルになることはない。宇賀神友弥だけでなく、大久保嘉人も槙野智章もそうだった。

 結果はノーゴールに終わった大久保だが、ボールに飛び込み、遠くからでも積極的にシュートを放ち、といつものようにゴールを狙い続けた。途中出場となった槙野は、小泉佳穂のゴールが決まると、いつものように満面の笑みで駆け付けた。

 本人よりもチームメイトの方が、見ている側に近い感情を抱くようだ。

 西川周作は「(試合前、)正直怖かった。この試合に負ければ、このメンバーとは今日で最後になる」という気持ちがあったと言い、決勝に向けて「泣いても笑ってもあと1週間、このメンバーでサッカーができることをすごく嬉しく思う」と語った。

 リカルド・ロドリゲス監督は「阿部勇樹(引退。この日はベンチ外)にカップを掲げてもらえるように、チームが1つとなって戦っていければと思う」とコメントを残している。

 そして、エモーショナルなものが、チーム全体の力になる。

 そんな選手、そんなチームの姿を目にすることができるところ、それを見てエモくなってしまうところ。ジャイアントキリングだけでなく、そういうものも天皇杯が持つ大きな魅力だ。

■いよいよ決勝戦だ

 次はいよいよ決勝戦。J2降格、そして、J3からJ1までチームを引っ張り上げた片野坂知宏監督の退任が決まっている大分トリニータは、王者川崎フロンターレに劇的な同点ゴールからPK戦で勝利。互いに最高の雰囲気で準決勝を終えた。

 決勝は、勝っても負けても等しく次はない。本当の区切りが訪れる。それならば、笑って終わりたい。互いにそう思っているはずだ。

 天皇杯の終わり方という部分で最も有名なのは、チームの消滅が決まっていた横浜フリューゲルスの優勝だろう。記憶に新しいところでは、ダビド・ビジャや中村憲剛のラストダンスもあった。浦和では、2006年の元日に行われた第85回大会決勝でのトミスラフ・マリッチの姿が忘れられない。

 果たしてどういう結末が訪れ、どう語り継がれるだろうか。選手も観客も、様々な感情が最高潮に達する試合は、国立競技場で19日の14時キックオフだ。

■試合結果

浦和レッズ 2-0 セレッソ大阪

■得点

29分 宇賀神友弥(浦和)

89分 小泉佳穂(浦和)

いま一番読まれている記事を読む