パワフルなサーブでもショットでも様々な球を打ち分ける多彩なプレーに加え、歯に衣着せぬ物言いやラケット破壊でも知られ時に「…
パワフルなサーブでもショットでも様々な球を打ち分ける多彩なプレーに加え、歯に衣着せぬ物言いやラケット破壊でも知られ時に「悪童」とも称されるニック・キリオス(オーストラリア)が、自身とビッグ3と呼ばれるロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)ノバク・ジョコビッチ(セルビア)との違いについて語った。英紙Expressが伝えている。【関連記事】キリオス「欲求不満がテニスにも影響した」
キリオスがテニス界で注目を集めるきっかけとなったのは2014年の「ウィンブルドン」だった。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した19歳のキリオスは、4回戦で当時世界ランキング1位だったナダルを退け、準々決勝に進出。10年ぶりに、「ウィンブルドン」初出場でベスト8入りを果たした選手が現れたと話題になった。
早くに頭角を現したキリオスに期待する声も多かったが、その後は安定した成績を残せず、トップ選手たちと肩を並べるには至っていない。
先日、ポッドキャスト番組No Boundariesに出演したキリオスは、ビッグ3と鎬を削ることが少なくなった原因について自分なりの考えを話した。キリオス曰く、テニス界の頂点に君臨する3人と比較すると、彼自身はそこまで強い情熱がなく、努力も及んでいないと感じているそうだ。
「テニスは大好きだけど、[トップ選手ほど]情熱もモチベーションもないんだ。彼らは一世代に一人、10年に一人現れるようなアスリートたちだよ」
フェデラー、ナダル、ジョコビッチと並べて、キリオスはテニス界のエリートとしてアンディ・マレー(イギリス)の名前も挙げ、マレーの高い意欲を評価した。同時に、自身とマレーでは物事の考え方が全く異なると認めた。
「フェデラーやナダル、ノバクやマレーが[テニスを]愛していないわけがない。マレーのドキュメンタリーを見ると、夜中の3時にチームに電話するんだよ。『プレーできないのが怖い、テニスがなければどうすれば良いのかわからない』ってさ。僕じゃあり得ないね」
キリオスは期待されたほど大会で優勝してはいないが、自分自身や自身のキャリアに満足していると明かした。そして他人に指図されるのには飽き飽きしているそうだ。
「自分が望むものは自分で選ばないと。楽しみを求めるのか、優勝を求めるのか。ちょっとしたバランスを持つことはできるけど、僕は自分で選んだ。満足しているよ。[他人にもっとやれたはずだと言われた時は]これは僕の人生だと言うようにしている。他の人に何かしろって言うのは本当に簡単だよ。でも他人に生き方を指図することはできないのさ」
もっと若い頃でさえ、キリオスは優勝より楽しむことを重要視していたという。
「26歳で、僕は結構いい位置にいると思うよ。多くの人を助けていて、選択肢もたくさんある。健康だし、素晴らしい友だちもいる。そういうことが今の僕の目標だね。若い頃、僕はグランドスラムで優勝することを考えていなかった。ただ楽しみたかったんだ」
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全豪オープン」でのキリオス
(Photo by Daniel Pockett/Getty Images)